巨匠・小津安二郎の代表作がお求めやすいDVD-BOXに！
■ 「東京暮色」
心に傷を抱える人々の、圧倒的な孤独感が胸を刺す！
銀行の監査役・周吉（笠智衆）の家に、夫と上手くいかなくなった長女の孝子（原節子）がやってくる。この家には次女の明子（有馬稲子）も同居していたが、彼女は大学生の木村（田浦正巳）の子どもを妊娠して悩んでいた。そんなある日、周吉の妹・重子（杉村春子）が、兄と子ども達を捨てて他の男と満州へ駆け落ちした喜久子（山田五十鈴）を街で見かける。明子も自分の母とは知らずに喜久子に会うが・・・？
それぞれに心の痛みを抱えた登場人物たちの、出口の見えない孤独感を描き出した陰影の濃い1本。小津作品特有のユーモアはここでは影を潜めて、母を拒絶する明子や娘達との和解の糸口を見つけられずに北海道へと旅立つ喜久子など、救いのない人生の哀愁に満ちている。小津映画初参加の山田五十鈴が、幸薄い母親・喜久子を好演。特に母を許せない明子との会話シーンでは、娘の心に入り込めない母親の寂しさともどかしさが伝わってくる入魂の演技を見せた。
（1957年公開作品／収録時間140分）
○スタッフ
監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
原 節子／有馬稲子／笠 智衆／山田五十鈴／高橋貞二／田浦正巳／杉村春子／山村 聡／信 欣三／藤原釜足／中村伸郎／宮口清二／須賀不二夫／浦辺粂子
■ 「彼岸花」
娘の結婚に反対する頑固親父をコミカルに映した初のカラー映画
会社の常務をしている平山（佐分利信）には、適齢期を迎えた娘・節子（有馬稲子）がいた。彼は節子の意思を無視して条件のいい縁談を進めていく一方で、知り合いの娘・幸子（山本富士子）が見合いの話を次々に持ってくる母親の苦情を言うと「無理に結婚することはない」と物分りのいい返事をする。実は節子には、親に黙って付き合っている谷口（佐田啓二）という相手がいた。そのことを知った平山は娘の恋愛を猛反対する・・・。
小津監督初のカラー映画。京都弁でポンポン自分の意見を言うコメディ・リリーフ的な幸子に山本富士子、意志の強い現代的なヒロイン・節子に有馬稲子、これに久我美子も加わり、頑固親父と娘の結婚を巡るコミカルで伸びやかなドラマを作り出している。佐分利信、中村伸郎、北竜二、そして笠智衆の同窓生たちの会話が息抜きとして絶妙の効果。
（1958年公開作品／収録時間118分）
○スタッフ
原作：里見 ●（●は弓へんに享）／監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
佐分利信／田中絹代／有馬稲子／久我美子／佐田啓二／高橋貞二／桑野みゆき／笠 智衆／浪花千栄子／渡辺文雄／中村伸郎／北 竜二／高橋とよ／櫻むつ子／山本富士子
■ 「お早よう」
5軒の新興住宅を舞台にした、大人と子どものユーモラスな日常
新興住宅地に住む林一家。近頃、この界隈の子供たちの間では「オナラ遊び」が流行っていたが、彼らの一番の望みはテレビを買ってもらうこと。林家でも父の敬太郎（笠智衆）と母親の民子（三宅邦子）に、実と勇の兄弟が事あるごとにテレビをせがむ。やがて町会費の紛失事件が起こり、近所の原田きく江（杉村春子）が疑われる。そのきく江の家に強面の押し売りがやってきて、彼女の母親・みつ栄（三好栄子）が出刃包丁でこれを撃退する。一方の林家では、実と勇がテレビ欲しさにハンストを決行して・・・。
小津は戦前に得意とした長屋ものを建売住宅が並ぶ一画に舞台を移して、近所に住む人々の日常をユーモラスに描いている。大人と子どもの世界を同等に扱い、両者の視点を巧みに溶け合わせた職人芸とも言える人間喜劇に仕立て上げた。同じ間取りの5軒の家でめまぐるしく人の出入りが行われ、大人数を動かす小津の演出テクニックが見事に冴えた作品である。
（1959年公開作品／収録時間94分）
○スタッフ
監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
佐田啓二／久我美子／笠 智衆／三宅邦子／杉村春子／設楽幸嗣／島津雅彦／泉 京子／高橋とよ／沢村貞子／東野英治郎／長岡輝子／三好栄子／田中春男／大泉 滉
■ 「秋日和」
美しい母娘をめぐる周囲の思惑を描いた人間ドラマ
夫も七回忌を迎えても相変わらず美しい未亡人の秋子（原節子）。彼女にはアヤ子（司葉子）という年頃の娘がいた。アヤ子はある日、後藤（佐田啓二）という男性を紹介されて付き合い始める。だが母親のことが心配で彼女が結婚に踏み出せないと読んだ秋子の夫の親友達は、まず秋子を再婚さしょうと画策するが・・・？
『彼岸花』に続いて里見の小説を原作に、娘の結婚を巡る親子の感情のもつれと和解を淡々としたタッチで描いた作品。かつては小津作品の娘役だった原節子がここではアヤ子の将来に気を揉む母親役を滋味深い演技で演じている。アヤ子を演じた司葉子の美しさも目を引くが、彼女の会社の同僚OLに扮した岡田茉莉子のコメディ演技が見事。特に秋子の夫の親友達（佐分利信、中村伸郎、北竜二）をやり込める場面の歯切れのよさは、小津映画初参加とは思えない。佐分利信たちのちょっと猥談めいたジョークと、常連女優・高橋とよとの掛け合いが楽しい。
（1960年公開作品／収録時間128分）
○スタッフ
原作：里見 ●（●は弓へんに享）／監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
原 節子／司 葉子／岡田茉莉子／佐田啓二／桑野みゆき／三上真一郎／佐分利信／笠智衆／中村伸郎／三宅邦子／沢村貞子／北 竜二／渡辺文雄／千之林子／田代百合子／須賀不二男
■ 「秋刀魚の味」
老人の孤独を浮き彫りにした、小津監督の遺作
妻と死に別れた平山（笠智衆）は二男一女の子持ち。長男・幸一（佐田啓二）は結婚したが、家には婚期を迎えた長女の路子（岩下志麻）と次男が同居している。幸一はゴルフセットを買いたくて妻の秋子（岡田茉莉子）に相談するが、秋子に無駄遣いだと一蹴される。一方で幸一は父から頼まれて後輩の三浦（吉田輝雄）と路子の間を取り持とうとするものの、時すでに遅く三浦には決まった相手がいた・・・。
小津監督の遺作。ここでは結婚を巡る父と娘の関係という小津映画定番のテーマを柱に、老いてゆく者の孤独を際立たせている。それを象徴するのが、平山の恩師・佐久間のエピソード。妻を失ってから娘を便利に使い、結局嫁にやりそびれたことを悔やむ佐久間。その老いた父と未来のない生活を続けなくてはならない中年の娘とのやりきれない孤独感が切ない。この作品の構想を練っていた62年2月に最愛の母を失った小津の、老いることへの悲しみがここに投影されている。
（1962年公開作品／収録時間113分）
○スタッフ
監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
笠智衆／岩下志麻／佐田啓二／岡田茉莉子／吉田輝雄／牧紀子／三上真一郎／中村伸郎／東野英治郎／三宅邦子／岸田今日子／加東大介／杉村春子
【封入特典】
オリジナルポストカード5枚付き（劇場公開時ポスター復刻デザイン）
*DVD全5枚組／画面サイズ4:3／カラー、モノクロ（「東京暮色」のみ）
*デジタルリマスター修復版
・小津安二郎 名作セレクション I DVD-BOX 全5枚セット
・小津安二郎 名作セレクション II DVD-BOX 全5枚セット
・小津安二郎 名作セレクション III DVD-BOX 全5枚セット
・小津安二郎 名作セレクション IV DVD-BOX 全8枚セット
・小津安二郎 名作セレクション V DVD-BOX 全8枚セット
■ 「東京暮色」
心に傷を抱える人々の、圧倒的な孤独感が胸を刺す！
銀行の監査役・周吉（笠智衆）の家に、夫と上手くいかなくなった長女の孝子（原節子）がやってくる。この家には次女の明子（有馬稲子）も同居していたが、彼女は大学生の木村（田浦正巳）の子どもを妊娠して悩んでいた。そんなある日、周吉の妹・重子（杉村春子）が、兄と子ども達を捨てて他の男と満州へ駆け落ちした喜久子（山田五十鈴）を街で見かける。明子も自分の母とは知らずに喜久子に会うが・・・？
それぞれに心の痛みを抱えた登場人物たちの、出口の見えない孤独感を描き出した陰影の濃い1本。小津作品特有のユーモアはここでは影を潜めて、母を拒絶する明子や娘達との和解の糸口を見つけられずに北海道へと旅立つ喜久子など、救いのない人生の哀愁に満ちている。小津映画初参加の山田五十鈴が、幸薄い母親・喜久子を好演。特に母を許せない明子との会話シーンでは、娘の心に入り込めない母親の寂しさともどかしさが伝わってくる入魂の演技を見せた。
（1957年公開作品／収録時間140分）
○スタッフ
監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
原 節子／有馬稲子／笠 智衆／山田五十鈴／高橋貞二／田浦正巳／杉村春子／山村 聡／信 欣三／藤原釜足／中村伸郎／宮口清二／須賀不二夫／浦辺粂子
■ 「彼岸花」
娘の結婚に反対する頑固親父をコミカルに映した初のカラー映画
会社の常務をしている平山（佐分利信）には、適齢期を迎えた娘・節子（有馬稲子）がいた。彼は節子の意思を無視して条件のいい縁談を進めていく一方で、知り合いの娘・幸子（山本富士子）が見合いの話を次々に持ってくる母親の苦情を言うと「無理に結婚することはない」と物分りのいい返事をする。実は節子には、親に黙って付き合っている谷口（佐田啓二）という相手がいた。そのことを知った平山は娘の恋愛を猛反対する・・・。
小津監督初のカラー映画。京都弁でポンポン自分の意見を言うコメディ・リリーフ的な幸子に山本富士子、意志の強い現代的なヒロイン・節子に有馬稲子、これに久我美子も加わり、頑固親父と娘の結婚を巡るコミカルで伸びやかなドラマを作り出している。佐分利信、中村伸郎、北竜二、そして笠智衆の同窓生たちの会話が息抜きとして絶妙の効果。
（1958年公開作品／収録時間118分）
○スタッフ
原作：里見 ●（●は弓へんに享）／監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
佐分利信／田中絹代／有馬稲子／久我美子／佐田啓二／高橋貞二／桑野みゆき／笠 智衆／浪花千栄子／渡辺文雄／中村伸郎／北 竜二／高橋とよ／櫻むつ子／山本富士子
■ 「お早よう」
5軒の新興住宅を舞台にした、大人と子どものユーモラスな日常
新興住宅地に住む林一家。近頃、この界隈の子供たちの間では「オナラ遊び」が流行っていたが、彼らの一番の望みはテレビを買ってもらうこと。林家でも父の敬太郎（笠智衆）と母親の民子（三宅邦子）に、実と勇の兄弟が事あるごとにテレビをせがむ。やがて町会費の紛失事件が起こり、近所の原田きく江（杉村春子）が疑われる。そのきく江の家に強面の押し売りがやってきて、彼女の母親・みつ栄（三好栄子）が出刃包丁でこれを撃退する。一方の林家では、実と勇がテレビ欲しさにハンストを決行して・・・。
小津は戦前に得意とした長屋ものを建売住宅が並ぶ一画に舞台を移して、近所に住む人々の日常をユーモラスに描いている。大人と子どもの世界を同等に扱い、両者の視点を巧みに溶け合わせた職人芸とも言える人間喜劇に仕立て上げた。同じ間取りの5軒の家でめまぐるしく人の出入りが行われ、大人数を動かす小津の演出テクニックが見事に冴えた作品である。
（1959年公開作品／収録時間94分）
○スタッフ
監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
佐田啓二／久我美子／笠 智衆／三宅邦子／杉村春子／設楽幸嗣／島津雅彦／泉 京子／高橋とよ／沢村貞子／東野英治郎／長岡輝子／三好栄子／田中春男／大泉 滉
■ 「秋日和」
美しい母娘をめぐる周囲の思惑を描いた人間ドラマ
夫も七回忌を迎えても相変わらず美しい未亡人の秋子（原節子）。彼女にはアヤ子（司葉子）という年頃の娘がいた。アヤ子はある日、後藤（佐田啓二）という男性を紹介されて付き合い始める。だが母親のことが心配で彼女が結婚に踏み出せないと読んだ秋子の夫の親友達は、まず秋子を再婚さしょうと画策するが・・・？
『彼岸花』に続いて里見の小説を原作に、娘の結婚を巡る親子の感情のもつれと和解を淡々としたタッチで描いた作品。かつては小津作品の娘役だった原節子がここではアヤ子の将来に気を揉む母親役を滋味深い演技で演じている。アヤ子を演じた司葉子の美しさも目を引くが、彼女の会社の同僚OLに扮した岡田茉莉子のコメディ演技が見事。特に秋子の夫の親友達（佐分利信、中村伸郎、北竜二）をやり込める場面の歯切れのよさは、小津映画初参加とは思えない。佐分利信たちのちょっと猥談めいたジョークと、常連女優・高橋とよとの掛け合いが楽しい。
（1960年公開作品／収録時間128分）
○スタッフ
原作：里見 ●（●は弓へんに享）／監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
原 節子／司 葉子／岡田茉莉子／佐田啓二／桑野みゆき／三上真一郎／佐分利信／笠智衆／中村伸郎／三宅邦子／沢村貞子／北 竜二／渡辺文雄／千之林子／田代百合子／須賀不二男
■ 「秋刀魚の味」
老人の孤独を浮き彫りにした、小津監督の遺作
妻と死に別れた平山（笠智衆）は二男一女の子持ち。長男・幸一（佐田啓二）は結婚したが、家には婚期を迎えた長女の路子（岩下志麻）と次男が同居している。幸一はゴルフセットを買いたくて妻の秋子（岡田茉莉子）に相談するが、秋子に無駄遣いだと一蹴される。一方で幸一は父から頼まれて後輩の三浦（吉田輝雄）と路子の間を取り持とうとするものの、時すでに遅く三浦には決まった相手がいた・・・。
小津監督の遺作。ここでは結婚を巡る父と娘の関係という小津映画定番のテーマを柱に、老いてゆく者の孤独を際立たせている。それを象徴するのが、平山の恩師・佐久間のエピソード。妻を失ってから娘を便利に使い、結局嫁にやりそびれたことを悔やむ佐久間。その老いた父と未来のない生活を続けなくてはならない中年の娘とのやりきれない孤独感が切ない。この作品の構想を練っていた62年2月に最愛の母を失った小津の、老いることへの悲しみがここに投影されている。
（1962年公開作品／収録時間113分）
○スタッフ
監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春
○キャスト
笠智衆／岩下志麻／佐田啓二／岡田茉莉子／吉田輝雄／牧紀子／三上真一郎／中村伸郎／東野英治郎／三宅邦子／岸田今日子／加東大介／杉村春子
【封入特典】
オリジナルポストカード5枚付き（劇場公開時ポスター復刻デザイン）
*DVD全5枚組／画面サイズ4:3／カラー、モノクロ（「東京暮色」のみ）
*デジタルリマスター修復版
・小津安二郎 名作セレクション I DVD-BOX 全5枚セット
・小津安二郎 名作セレクション II DVD-BOX 全5枚セット
・小津安二郎 名作セレクション III DVD-BOX 全5枚セット
・小津安二郎 名作セレクション IV DVD-BOX 全8枚セット
・小津安二郎 名作セレクション V DVD-BOX 全8枚セット
「関連商品」バリエーションを全部見る
-
小津安二郎 名作セレクション I DVD-BOX 全5枚セット
-
小津安二郎 名作セレクション II DVD-BOX 全5枚セット
-
小津安二郎 名作セレクション III DVD-BOX 全5枚セット
-
小津安二郎 名作セレクション IV DVD-BOX 全8枚セット
-
小津安二郎 名作セレクション V DVD-BOX 全8枚セット
