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| 花の誇り |
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藤沢周平の傑作短編・女の戦いと愛、敵(かたき)討ちます!
藤沢周平作品としては稀な、女性が主人公の物語。主演・瀬戸朝香の執念の殺陣を見所に、女の戦いと愛を、強くゆたかに描いていく。
<STORY> 田鶴(瀬戸朝香)と三弥(酒井美紀)は幼なじみ。田鶴は兄の新三郎(山口馬木也)が切腹した理由を、兄と相思相愛だった三弥にふられたためだと思っていた。 それから十数年後。田鶴の婿・織之助(田辺誠一)と、三弥の夫・宗方惣兵衛(葛山信吾)が家老の座を争うことになる。三弥だけには負けたくない。気弱な夫の尻を叩く田鶴。そんな折、田鶴は刺客に襲われた旅の侍、関根(山口馬木也・二役)を救う。関根は兄と瓜二つで、藩内の不正を暴く密書を携えていた。やがて田鶴は筆頭家老(石橋蓮司)の陰謀の渦に巻き込まれてしまう。秋祭りの夜、関根はおびき出され、護衛の家士ともども殺される…。家士と客人の仇を討つ!その時、田鶴の行く手に、三弥が立ちふさがる…。
原作:藤沢周平 「榎屋敷宵の春月」より(『麦屋町昼下がり』所収) 脚本:宮村優子 音楽:遠藤幹雄 演出:吉村芳之
【出演者】 瀬戸朝香/酒井美紀/田辺誠一/山口馬木也/葛山信吾/大谷亮介/松金よね子/咲輝/遠藤憲一/ 石橋蓮司 ほか
【特典映像】 1.プレマップ 2.PR動画 その1…主演・瀬戸朝香よりメッセージ 3.PR動画 その2…瀬戸朝香VS酒井美紀 4.PR動画 その3…夫を出世させます! 5.PR動画 その4…瀬戸朝香の挑戦! 6.試写会・会見映像
○2008年放送
*本編87分+特典約12分/画面サイズ16:9LB
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| KAZUさん( 2009/08/03 01:26:59) 見事な作品! |
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武家の女性の凛とした在り様、その<動>と<静>の側面を体現する寺井田鶴(たづる)と宗方三弥(みや)の役を、瀬戸朝香と酒井美紀が共に熱演している。三弥が田鶴へ抱いている憧憬と嫉妬が入り混じった少女時代からの思慕を、「嫌い・・大っ嫌い・・」という反語的な求愛として吐露するシーン・・見開いた瞳に涙を一杯に溜めて田鶴(瀬戸朝香)を見据える三弥(酒井美紀)の表情の凄絶な美しさ! 中原俊の傑作『櫻の園』で描かれた、少女から少女への恋慕(その告白は、正反対の「好き・・大好き」だった)の哀切さと甘美さが更に鮮烈に甦った。それにしても、酒井美紀という女優がこれほど時代劇の女性を演じる事に卓越しているとは思いもよらず、私は一変にファンになってしまった。 原作は藤沢周平の短編「榎屋敷 宵の春月」(『麦屋町昼下がり』所収)だが、物語の骨格は踏襲しているものの、そこに盛り込まれた人物造形は些か異なり、田鶴と三弥の心理的陰翳においては著しく相違している(上に引用した二つの重要なセリフは、共に原作には無い)。それは無論、脚本家(宮村優子)の企図であり裁量であるのだが、この場合、藤沢の原作に見事な彩りを付け加えたと評すべきである。女性ならではの繊細さは言うに及ばず、あの映画『昭和残侠伝』シリーズの花田秀次郎(高倉健)と風間重吉(池部良)のクライマックスの道行きシーンへのオマージュ(これは演出の吉村芳之の仕業か?)としか思えない外連(ケレン)を取り入れるなど、随所にセンスの奔出を感じさせた。
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