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「一絃琴」の音色に魅せられ、時代の流れに翻弄されながらも、武家としての品格を失わずに生きたひとりの女性の半生を描く。
*本編774分+特典映像(オフショット「一絃の琴」)
原作:宮尾登美子
出演:田中美里、山本陽子、榎木孝明、大和田伸也、平田満、篠田三郎、伊原剛志、竹下景子 ほか
第一巻
第1回 出会い
文久3年、土佐藩士の習い事である「一絃琴」を多くの男性の中で練習に打ち込む女性・澤村苗。ある日師である嘉平が倒れ、嘉平から会うことを勧められた大友流月に弟子入りを願い出るが、冷淡に断られる。
第2回 師匠
何度も弟子入りを申込みに来る苗に、流月は琴を弾いてみせるようにと言う。苗は懸命に演奏したが、聴き終わった流月は自分のような琴を弾きたいということ自体が無理な話だと言い放つ。
第3回 恋心
何とか弟子入りを許された苗は、流月の厳しい稽古にも音を上げることなく打ち込む。その様子を目にした琴職人・佐竹紋之助は、苗の素質を見抜くとともに、苗が流月に寄せる密かな想いにも気がつく。
第4回 秘密
苗は紋之助から、流月が自分の妻を斬ったことを知らされる。ショックを受けた苗は持ち込まれた縁談を受けてしまうが、妻の弟と名乗る男に襲われた流月のもとに駆けつけたことが縁談先の耳に入り、破談となる。
第二巻
第5回 別離
流月は苗の目の前で斬られ命を落とす。放心状態の苗は、流月の女中・美代と紋之助の3人で通夜を行う。その席で紋之助は、苗に流月のことは忘れるようにと厳しく言い渡す。
第6回 結婚
再び苗に縁談が持ち込まれた。しかし、相手は澤村家よりも家柄が格下の望月家の次男・健直であった。だが、苗に一目惚れした健直は苗に必ず幸せにすると言い切る。
第7回 嫁姑
望月家での暮らしは貧困そのもので、苗の一絃琴が入った嫁入り道具も納屋へ入れられてしまう。やがて健直は京都・伏見に行き、戦で一旗揚げてくると言い出す。
第8回 約束
望月家で唯一の理解者である夫が戦に行ってしまった。兄嫁たちにこき使われながら健直の帰る日を心の支えにしていた苗であったが、ある日突然、遺髪として帰ってくる。
第三巻
第9回 姉妹
苗の妹・愛子は市橋公一郎と結婚し、妊娠、いよいよ出産を迎える。手伝いに行った苗と久しぶりの会話を楽しむ間もなく産気づき死産、そして愛子も息を引き取ってしまう。
第10回 母娘
後添いを心配した公一郎の母・栄は、苗に白羽の矢を立てる。愛子の死の悲しみが消えぬうちの縁談であったが、「きっと愛子も喜ぶはず」という栄の言葉に苗の心は揺れるのであった。
第11回 後添い
苗を公一郎の後添いにしたいと栄が申し出る。皆が戸惑う中、祖母・袖は良い話だと苗に勧める。苗は愛子の墓に手を合わせ、愛子の分まで幸せになると誓う。
第12回 幸福
公一郎は代言人となり事務所を構えるが、まだ一般に裁判に対する認識が低く、苦労の連続であった。一方、澤村家では東京から帰った信之が事業欲に燃え一旗揚げようと目論む。心配した公一郎が注意をするが、全く聞こうとしない。
第四巻
第13回 決心
信之は事業資金として澤村家から400円を出させる。しかし、仕事仲間に騙され400円と借金の100円を持ち逃げされてしまう。公一郎のおかげで百円の借金は帳消しになったが、信之は姿を消してしまう。
第14回 弟子
7年後、苗の一絃琴塾は弟子の数が数百人を超した。そうした中塾に入ってきた仲崎雅美の演奏が苗の心を捉える。苗は雅美の一絃琴を見て驚いた。それは以前流月が使っていたものだったのだ。
第15回 再会
苗の塾に通い始めた雅美の腕に皆が驚いた。苗は雅美が流月の子だと知り、自分を超える名手になるという予感をより一層強くする。そして雅美に手ほどきをした紋之助に、覚悟を持って引き受けることを伝える。
第五巻
第16回 亀裂
あっという間に上達した雅美はたった3ヵ月で免状を取ってしまう。このことが苗の塾・市橋塾の後ろ盾である清風会の実力者・岳田貢らの妬みを買い、事態は思わぬ方向に向かっていく。
第17回 跡目
清風会の面々は、市橋塾の後継者問題を持ち出してきた。岳田は自分の娘・蘭子を跡目に据え、塾を思い通りに操ろうとし、公一郎は清風会の後押しで県会議員になることを目論む。やがて苗は四面楚歌に陥っていく。
最終回 旅立ち
苗は市橋塾後継者を発表する「お披露目式」で、後継者は居らず本日限りで閉塾すると発表する。岳田の問いに苗は、一弦琴は自分が自分自身のために弾くもの、今一度一人に戻り本当の一弦琴を弾きたいと語る。
特典映像:オフショット「一絃の琴」
「一絃琴」の音色に魅せられ、時代の流れに翻弄されながらも、武家としての品格を失わずに生きたひとりの女性の半生を描く。
*本編774分+特典映像(オフショット「一絃の琴」)
原作:宮尾登美子
出演:田中美里、山本陽子、榎木孝明、大和田伸也、平田満、篠田三郎、伊原剛志、竹下景子 ほか
第一巻
第1回 出会い
文久3年、土佐藩士の習い事である「一絃琴」を多くの男性の中で練習に打ち込む女性・澤村苗。ある日師である嘉平が倒れ、嘉平から会うことを勧められた大友流月に弟子入りを願い出るが、冷淡に断られる。
第2回 師匠
何度も弟子入りを申込みに来る苗に、流月は琴を弾いてみせるようにと言う。苗は懸命に演奏したが、聴き終わった流月は自分のような琴を弾きたいということ自体が無理な話だと言い放つ。
第3回 恋心
何とか弟子入りを許された苗は、流月の厳しい稽古にも音を上げることなく打ち込む。その様子を目にした琴職人・佐竹紋之助は、苗の素質を見抜くとともに、苗が流月に寄せる密かな想いにも気がつく。
第4回 秘密
苗は紋之助から、流月が自分の妻を斬ったことを知らされる。ショックを受けた苗は持ち込まれた縁談を受けてしまうが、妻の弟と名乗る男に襲われた流月のもとに駆けつけたことが縁談先の耳に入り、破談となる。
第二巻
第5回 別離
流月は苗の目の前で斬られ命を落とす。放心状態の苗は、流月の女中・美代と紋之助の3人で通夜を行う。その席で紋之助は、苗に流月のことは忘れるようにと厳しく言い渡す。
第6回 結婚
再び苗に縁談が持ち込まれた。しかし、相手は澤村家よりも家柄が格下の望月家の次男・健直であった。だが、苗に一目惚れした健直は苗に必ず幸せにすると言い切る。
第7回 嫁姑
望月家での暮らしは貧困そのもので、苗の一絃琴が入った嫁入り道具も納屋へ入れられてしまう。やがて健直は京都・伏見に行き、戦で一旗揚げてくると言い出す。
第8回 約束
望月家で唯一の理解者である夫が戦に行ってしまった。兄嫁たちにこき使われながら健直の帰る日を心の支えにしていた苗であったが、ある日突然、遺髪として帰ってくる。
第三巻
第9回 姉妹
苗の妹・愛子は市橋公一郎と結婚し、妊娠、いよいよ出産を迎える。手伝いに行った苗と久しぶりの会話を楽しむ間もなく産気づき死産、そして愛子も息を引き取ってしまう。
第10回 母娘
後添いを心配した公一郎の母・栄は、苗に白羽の矢を立てる。愛子の死の悲しみが消えぬうちの縁談であったが、「きっと愛子も喜ぶはず」という栄の言葉に苗の心は揺れるのであった。
第11回 後添い
苗を公一郎の後添いにしたいと栄が申し出る。皆が戸惑う中、祖母・袖は良い話だと苗に勧める。苗は愛子の墓に手を合わせ、愛子の分まで幸せになると誓う。
第12回 幸福
公一郎は代言人となり事務所を構えるが、まだ一般に裁判に対する認識が低く、苦労の連続であった。一方、澤村家では東京から帰った信之が事業欲に燃え一旗揚げようと目論む。心配した公一郎が注意をするが、全く聞こうとしない。
第四巻
第13回 決心
信之は事業資金として澤村家から400円を出させる。しかし、仕事仲間に騙され400円と借金の100円を持ち逃げされてしまう。公一郎のおかげで百円の借金は帳消しになったが、信之は姿を消してしまう。
第14回 弟子
7年後、苗の一絃琴塾は弟子の数が数百人を超した。そうした中塾に入ってきた仲崎雅美の演奏が苗の心を捉える。苗は雅美の一絃琴を見て驚いた。それは以前流月が使っていたものだったのだ。
第15回 再会
苗の塾に通い始めた雅美の腕に皆が驚いた。苗は雅美が流月の子だと知り、自分を超える名手になるという予感をより一層強くする。そして雅美に手ほどきをした紋之助に、覚悟を持って引き受けることを伝える。
第五巻
第16回 亀裂
あっという間に上達した雅美はたった3ヵ月で免状を取ってしまう。このことが苗の塾・市橋塾の後ろ盾である清風会の実力者・岳田貢らの妬みを買い、事態は思わぬ方向に向かっていく。
第17回 跡目
清風会の面々は、市橋塾の後継者問題を持ち出してきた。岳田は自分の娘・蘭子を跡目に据え、塾を思い通りに操ろうとし、公一郎は清風会の後押しで県会議員になることを目論む。やがて苗は四面楚歌に陥っていく。
最終回 旅立ち
苗は市橋塾後継者を発表する「お披露目式」で、後継者は居らず本日限りで閉塾すると発表する。岳田の問いに苗は、一弦琴は自分が自分自身のために弾くもの、今一度一人に戻り本当の一弦琴を弾きたいと語る。
特典映像:オフショット「一絃の琴」