10min.ボックス　生活指導　Vol.1

成長期の若者の心身にさまざまな悪影響を及ぼす喫煙、飲酒、薬物乱用・・・。社会的にも深刻な問題となっている未成年の生活習慣について、生徒たちが自ら問題を理解し、考えるきっかけをつくります。

NHK教育で放送中の１０min.ボックスは、主に中学生・高校生のための教育番組です。毎回１０分というコンパクトな長さで、ひとつのテーマについて簡潔に学習することができます。さまざまな教科の中から、特に反響の大きい「生活指導」の８本をセレクションし、健康の維持増進には、年齢や生活環境に応じた食事・運動・休養および睡眠の調和が必要であること、喫煙や飲酒、薬物乱用などの行為が心身に与える悪影響について学びます。

Vol.1
○たばこの害　知っていますか？
○未成年の飲酒　～体への影響～

【内容】
●たばこの害　知っていますか？
高校3年生の「3人に１人」がたばこを吸うといわれています（2004年厚生労働省）。たばこの煙には200種類以上の有害物質が含まれています。依存症を引き起こすニコチン、酸素の運搬を妨げる一酸化酸素、発がん性物質を含むタールなど、これらがたばこを吸う度に全身に運ばれます。また副流煙による周囲への悪影響も深刻です。有害物質がどのように体を蝕むのか、ニコチンがどのように依存症を引き起こすのかをCGなどでわかりやすく示し、また禁煙治療に取り組む高校生の姿からもたばこの害について考えます。

●未成年の飲酒　～体への影響～
未成年者の飲酒が禁じられているのにはわけがあります。大人と未成年ではアルコールが臓器に与える影響が違うからです。最も心配されるのは脳への影響。10代からの飲酒は、神経細胞を壊し、脳を空洞化させ、大人の脳への成長を妨げます。さらに、コンパでの一気飲みなどは急性アルコール中毒を引き起こす可能性を高め、肝臓などの内臓にも悪影響を及ぼします。肝臓で処理しきれないアルコールと有害物質が全身に運ばれて脳の機能を麻痺させ、アルコール依存症を引き起こす過程も解説し、飲酒の害について考えます。

○2009年放送

*20分収録／4:3