【通販価格】
二人で、生きていくと決めました。
ウイスキー造りに情熱を燃やした日本人男性と、愛する人の夢をかなえるために見知らぬ国「日本」でその生涯を過ごしたスコットランド人女性。
まだ国際結婚が珍しかった時代に夫婦となった二人の笑いと涙、そして愛がいっぱい詰まった冒険物語。
【ストーリー】
大正9年5月。ウイスキー造りを学ぶためスコットランドに渡った亀山政春(玉山鉄二)は、外国人の妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を伴い帰国。結婚報告に広島の実家を訪れるが、母・早苗(泉ピン子)の猛反対にあう。早苗に認めてもらうため奮闘するエリー。一方、政春は「夢を追うなら命がけでやれ!」と父に鼓舞される。その想いを胸に、政春とエリーは互いの愛を確認し、二人日本で生きていくことを強く誓う。
【出演】
玉山鉄二、シャーロット・ケイト・フォックス
相武紗季、濱田マリ、早見あかり、西田尚美、前田 吟、
西川きよし、泉ピン子、堤 真一、八嶋智人、小池栄子、風間杜夫 ほか
【語り】
松岡洋子
作:羽原大介
音楽:富貴晴美
主題歌:「麦の唄」 中島みゆき
連続テレビ小説 マッサン 完全版 DVD-BOX1 全3枚セット
【収録内容】
■第1週 「鬼の目にも涙」
大正9年5月。本場のウイスキーづくりを学ぶため、単身スコットランドに渡った亀山政春(玉山鉄二)は二年ぶりの日本へと向かう船上にいた。その傍らには外国人の妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を連れて。結婚の報告に政春の故郷である広島・竹原へと向かう二人。エリーは政春の両親に会い、祝福されることを楽しみにしていた。
しかし、政春の実家である日本酒の造り酒屋・亀山酒造へ着くと思いもよらない展開がエリーを待っていた。政春の母・早苗(泉ピン子)は、二人の結婚を祝うどころか、政春のウイスキーづくりも許してはいなかったのだ。実は、政春は早苗に結婚を反対されていることをこれまでエリーに隠していたのだった。喜んで迎えてくれると期待に胸を膨らませていたエリーはひどく落胆する。
エリーもまたスコットランドの家族に反対され、結婚を認められないまま日本へやってきたのだった。政春の父・政志(前田吟)にも許しを請うが、ウイスキーづくりを命がけでやる覚悟はあるのかと厳しく問いかけられ言葉に詰まる政春。何とか結婚を認めてもらおうと親戚一同が集まる亀山家の法事に参加する政春とエリーであったが・・・。
■第2週 「災い転じて福となす」
結婚への大反対の中、互いの愛を確かめ合った亀山政春(玉山鉄二)と妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は広島を発つことを決意する。母・早苗(泉ピン子)から菜箸を受け取ったエリーは、いつか二人の結婚を認めてもらおうと強く誓い大阪へと旅立つのだった。その車中、名前が呼びづらいと政春を「マッサン」と呼ぶことにするエリー。二年ぶりの職場・住吉酒造を訪れると、社長・田中大作(西川きよし)をはじめ社員たちは大歓迎。そこで運命の男・鴨居欣次郎(堤真一)との出会いも果たす。
しかし、エリーとの結婚を告げると状況は一変。なんと大作は政春を娘・優子(相武紗季)の婿にと考えていたのだ。寝耳に水の政春に困惑するエリー。政春が帰国した暁には婿に迎えるつもりで留学させたと告げる大作であったが、政春は全く気が付いていなかったのだ。 誤解を解こうとするも、二年間必死に花嫁修業に打ち込んできた優子には理解されず、結婚を白紙にする代わりに会社を辞めるよう宣告されてしまう。
優子の怒りの中にマッサンへの密かな恋心をみたエリーは、何とか結婚を認めてもらおうと奮闘するが、逆に優子のいじめがはじまって・・・。
■第3週 「住めば都」
田中家を出たマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は、謎の女性(濱田マリ)らと出会い、ようやく新居が決まる。心機一転、ウイスキーづくりに燃えるマッサンと、その帰りを待つエリーとの新婚生活が本格的に始まるのだった。そんなとき、優子(相武紗季)がエリーのもとを訪れる。大作(西川きよし)からエリーが日本に来た覚悟を知り、二人の結婚を許すことにしたのだ。マッサンのために米炊きの練習を始めるも、連日失敗ばかりのエリーはついに優子に相談、厳しい指導のもと猛特訓がはじまる。そのなかで二人は徐々に友情を深めていくのだった。
そんな折、優子のお見合い話が舞い込む。それは、住吉酒造の将来のための政略結婚であった。一方、ウイスキーづくりに向けた準備を開始したマッサンは、反対派の専務・矢口(白井晃)の許可を得るため、ウイスキー事業計画書作成に取り組み始める。大幅な経費削減を命じられるも、奔走の甲斐ありポットスチル製造業者も見つかって、ウイスキー事業計画が順調に進み出し喜ぶマッサン。しかし、その帰りにエリーと鴨居欣次郎(堤真一)との仲むつまじい姿を目撃してしまい・・・。
■第4週 「破れ鍋に綴じ蓋」
ウイスキー製造計画が軌道に乗り、株主会議での承認に向けて張り切るマッサン(玉山鉄二)と大作(西川きよし)。そんな矢先に各地でぶどう酒瓶が爆発する事件が起こる。住吉酒造が製造する太陽ワインは爆発しなかったにも関わらず、騒ぎの余波を受け返品が相次ぐ。事態を重く見た鴨居欣次郎(堤真一)は太陽ワインの絶対的安全性を証明するようマッサンに命じ、ウイスキーづくりを中断し調査をはじめることに。連日徹夜で実験に取り組むマッサンとの生活はすれ違い、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は不満を募らせるのだった。
優子(相武紗季)のもとに祖父・長五郎(中村嘉葎雄)が訪れ見合い話をすすめるが、優子の気持ちを知るエリーがつい口を出し、大作は見合いを断ることに。しかし、銀行からの融資が撤回され経営危機に陥る住吉酒造。会社存続のために、優子は悩んだ末に縁談を受け入れる。
一方、マッサンは鴨居と行動を共にする中で、その生き様に驚き、次第に魅了されていく。太陽ワインを復活するべく、ヌードを用いた新たなポスター広告を打ち出した鴨居。そんななか、マッサンは鴨居に一緒にウイスキーをつくろうとスカウトされて・・・。
■第5週 「内助の功」
何の相談もなく鴨居(堤真一)の誘いを断ったマッサン(玉山鉄二)に怒るエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)であったが、鴨居のもとを訪ねマッサンを雇ってほしいと懇願する。しかし、鴨居はもう終わったことだと受け入れず、エリーにしかできない「内助の功」でマッサン支えるべきだと告げ、エリーは思い悩むのだった。一方、住吉酒造に残ることに決めたマッサンは、大作(西川きよし)とウイスキーづくりの夢を一緒にかなえようと強く誓い合う。
そんな中、やってきた大株主で大作の義父である長五郎(中村嘉葎雄)は、鴨居が太陽ワインを自社製造するという噂もありウイスキー事業に大反対、株主会議の開催も取りやめると告げる。しかし、大作の鴨居への直談判により太陽ワインの生産再開が決定、さらに優子(相武紗季)の助けで株主会議も開かれることになり喜ぶマッサンとエリー。本場のウイスキーを飲んでもらえば承認してもらえると楽観的なマッサンに対し、「煙臭い」「薬臭い」と噂されるウイスキーの味が日本人に受け入れられるのか、エリーは不安を募らせるのだった。そんななか、エリーは優子の言葉をヒントにあることを思いつく。
■第6週 「情けは人のためならず」
住吉酒造を退職して2か月。ウイスキーづくりへの糸口が見出だせないまま、マッサン(玉山鉄二)は、いまだ定職につかず仕事を転々としていた。キャサリン(濱田マリ)らから紹介された仕事も性に合わないと断ってばかり。わずかな蓄えも底をつき、エリー(シャーロット)は自分も働くと提案するが、金を稼ぐのは男の仕事と取り合わないマッサンと夫婦けんかに。
エリーは桃子(ちすん)から内職を紹介してもらい、さらにキャサリンから教会の歌声教室の手伝いも始める。一方、マッサンは真面目に職探しもせず小説を書いたりするがうまくいくはずもなく、何も始められない状況に天を仰ぐのだった。そんななか、鴨居(堤真一)は、ウイスキー事業に本腰を入れ、本場スコットランドへの人脈作りを始めていた。
やはり自分も働こうと、エリーは仕事探しに大阪の街を奔走するが、外国人という理由で全て断られてしまう。そんな時、ある男にぴったりの仕事があると誘われる。一方、マッサンはやはり自分にはウイスキーしかないと、鴨居に再び頭を下げ雇ってもらおうと、鴨居商店を訪れていた。そこで街行く人々を相手に、派手な出で立ちで歌い踊るエリーを目撃したマッサンは・・・。
【特典映像】
・もうすぐ!「マッサン」 ~その魅力のすべて!~
【封入特典】
・ブックレット(全28ページ)
○2014年 放送
*DVD3枚組
*収録時間:本編540分+特典25分/16:9LB/ステレオ・ドルビーデジタル/カラー
連続テレビ小説 マッサン 完全版 DVD-BOX2 全5枚セット
【収録内容】
■第7週 「触らぬ神に祟りなし」
家賃が払えなくなり、家主の野々村(神尾佑)のもとに直談判に訪れたマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)。そこでエリーは教会の歌声教室に通う幸子(田中葵)とナツ(吉田暖)姉妹と再会する。エリーに懐く二人を見た野々村は、家賃を待つかわりに二人に英語を教えてやってほしいと提案し、快く引き受けるエリー。
しかし、野々村の妻・由紀子(愛原実花)のことを「お母さん」ではなく「由紀子さん」と呼ぶ幸子に、エリーは何か複雑な事情を感じとるのだった。幸子は三年前に亡くなった実の母親のことを想うばかりに、本当は大好きな由紀子のことを心から受け入れられないでいた。余計なことに首を突っ込むなとマッサンにたしなめられるも、エリーは自分自身の経験を幸子に話し、次第に心を通わせていくのだった。
そんな矢先、野々村が由紀子に離縁を告げたと、幸子が泣きながら一人家を飛び出してくる。二人が別れるのは自分のせいだと責める幸子。エリーは野々村にそんな幸子の気持ちを代弁するが、野々村もまた由紀子との結婚が皆を苦しめていると自分を責めていた。もう一度この家族の絆を取り戻そうと、エリーは由紀子の誕生日パーティーを提案する。
■第8週 「絵に描いた餠」
父・政志(前田吟)の危篤を知らせる電報を受けとったマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)がマッサンの実家の広島・竹原へと向かうと、政志は危篤どころかピンピンしていた。危篤の電報は、マッサンが住吉酒造を辞めたことを知った早苗(泉ピン子)が、家に連れ戻すために出したものであった。そんな時、マッサンの兄貴分である蔵人の俊夫(八嶋智人)が、県から頼まれた新しい酒米を用いた試験醸造の話を持ってくる。政志が腰を痛め動けないならと俊夫や早苗は断ろうとするが、政志は自分の代わりにマッサンに試験醸造に取り組むよう告げる。
一方、エリーは人手不足の亀山家で、嫁ではなく女中として働くことになり、半年間の成長を早苗に見せようと張り切る。エリーの作る料理に感心する千加子(西田尚美)やすみれ(早見あかり)であったが、早苗は亀山家の味ではないと認めない。
そんな中、久しぶりに日本酒づくりに取り組んだマッサンはその活気に触発され、しばらく亀山家で暮らそうと提案。エリーはより一層頑張ろうと誓うのだが、早苗と千加子の厳しい指導が始まって・・・。
■第9週 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
広島の実家でウイスキーづくりの夢の原点に立ち返り、決意新たに大阪へと戻ってきたマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)。ウイスキーをつくるには、やはり鴨居(堤真一)に頭を下げ雇ってもらうのが一番の近道とエリーに諭されたマッサンは鴨居商店を訪れる。しかし、太陽ワインのポスターが世界で認められ店中が歓喜に湧く中、マッサンは鴨居になかなか話を切り出せないのだった。
そんな中、鴨居はマッサンに一本の瓶を差し出す。ウイスキーと炭酸を混ぜたものを新商品として売り出すことを聞き、ウイスキーをバカにしていると激怒したマッサンはやっぱり一緒には働けないと出て行ってしまう。
一方、エリーは秘書の黒沢(志賀廣太郎)に鴨居商店へと誘われ、鴨居とスコットランドの貿易商との商談の通訳を頼まれる。そこで、日本でのウイスキーづくりを否定され思わず反論してしまったエリーは、もう一度マッサンにチャンスをあげてほしいと鴨居に懇願し、二人の会談の実現に奔走するのだが・・・。
■第10週 「灯台下暗し」
ついに鴨居商店へ入社することなったマッサン(玉山鉄二)と、いよいよ始まるマッサンのウイスキーづくりを喜び笑顔で初出勤を見送るエリー(シャーロット)。マッサンは就職祝いにエリーに何かプレゼントをすると提案するが、エリーはなぜか本当に欲しい物を言い出せない。
工場長となったマッサンは、鴨居(堤真一)にウイスキー工場の設立場所として、景色も気候も本場スコットランドに似た北海道を、職人は広島から腕の良い蔵人を呼び寄せる計画を説明する。「やってみなはれ!」と鼓舞する鴨居であったが、北海道には行かなくていいと告げるのだった。北海道は時間も費用もかかりすぎると、鴨居は大阪近郊で適地を探すよう命じ、早くも意見が食い違い不満のマッサン。
一方、いまだ本当にほしいプレゼントをマッサンに言い出せずにいたエリーはキャサリン(濱田マリ)らに相談し、大工の信ちゃん(伊藤えん魔)に家の改築を頼むことに。そんななか、マッサンからの工場用地調査の報告を聞いた鴨居は、山崎に工場を建てようと提案。不満で愚痴るマッサンと、自分の話を聞いてくれないマッサンに腹を立てるエリーとの夫婦喧嘩が始まるのだった・・・。
■第11週 「子に過ぎたる宝なり」
念願のウイスキー工場が完成したその日、エリー(シャーロット)の身体に新しい命が宿り喜び一杯のマッサン(玉山鉄二)。広島の実家とスコットランドのエリーの母親にも手紙で報告しようと話す二人のもとに、鴨居(堤真一)が長男の英一郎(浅香航大)を連れて現れる。英一郎に、マッサンにはウイスキーづくりを、エリーからは英語を学ばせたいと、住み込みで面倒を見て欲しいと鴨居は頼み込む。身重のエリーを思いマッサンは断ろうとするが、エリーは快諾、英一郎との共同生活が始まる。
しかし、英一郎は炊事・洗濯、掃除は自分でするので必要以上の干渉をしないでほしいと心を閉ざし、働き出した山崎工場でも学ぶものは何もないと孤立していく。 そんな折、エリーの妊娠を知ったキャサリン(濱田マリ)らがお祝いのパーティーを開く。生まれてくる子供の話で一同が湧くなか、英一郎は「その子供はいじめられる」とマッサンとエリーが抱いていた懸念を言葉にするのだった。
しかし、エリーは言いづらいことを言ってくれたと英一郎に感謝、キャサリンらも二人の子供を守ると宣言。そんな皆の温かさに触れた英一郎は突然嗚咽し、泣き始めるのだった。
■第12週 「冬来たりなば春遠からじ」
子供を失った悲しみを、二人一緒に乗り越えようと誓い合ったマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)。そんな矢先、医師からエリーが出産することは難しい身体であることを告知されたマッサンは再び絶望のどん底に突き落とされる。そして、その事実をエリーに打ち明けることができないまま苦しむ毎日が続くのだった。
一方、操業のお披露目会に向けて準備を進める山崎工場は、マッサン不在で思うように試験が進まず混乱を極めていた。工場のことを一任された英一郎(浅香航大)は俊夫(八嶋智人)から懇願され、父・鴨居(堤真一)にマッサンなしでは準備が間に合わないと、お披露目会の延期を願い出る。しかし、鴨居は予定を変えるつもりはないと断言し、思わず英一郎はエリーが子供を生むことが難しい身体であり、マッサンはお披露目会どころではないと話してしまう。それでも予定通りお披露目会を行うと譲らない鴨居に、自分の母親が死んだ時の記憶を重ね、「あんたは鬼や!」と英一郎は言い放つ。
そんななか、黙っていることは本当の優しさではないとキャサリン(濱田マリ)に告げられたマッサンは、ついにエリーに悲しい事実を打ち明けるのだった・・・。
■第13週 「急いては事をし損じる」
鴨居商店の山崎工場が完成し、マッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)のもとに新しい家族である養女のエマ(住田萌乃)が来てから4年が経過した1928年(昭和3年)11月、エリーは妻として、そして母として毎日奮闘していた。一方、マッサンは工場長補佐となった英一郎(浅香航大)や俊夫(八嶋智人)らと共に、ウイスキーの原酒づくりを順調に進めていた。
しかし、鴨居商店も不況で経営が次第に悪化し、今すぐウイスキーを販売するか、製造中止にするべきとの声が社員から挙がり、鴨居は横浜のビール工場の買収に加えて、今あるウイスキー原酒でブレンドするよう指示する。エリーの励ましを受けブレンド作業に取り組み始めるマッサンだが、やはり熟成期間が短いため思うような味にはならず、すぐに商品化しようと言う鴨居にマッサンは頭を痛めるのだった。
そんな折、広島の実家からマッサンの母・早苗(泉ピン子)が突然訪ねてくる。ウイスキーづくりがうまくいかず、会社も危ないというマッサンとエリーの話を聞いた早苗は、エマのことを一番に考え、三人で広島の実家に帰ってくるよう提案するのだが・・・。
■第14週 「渡る世間に鬼はない」
国産初のウイスキー「鴨居ウイスキー」を発売するも全く売れず、そのことでウイスキーの味の方向性への違いが浮き彫りになったマッサン(玉山鉄二)と鴨居(堤真一)。二人の対立は深まり、工場を英一郎(浅香航大)に任せる代わりにマッサンは営業へ回るよう命じられる。ショックを受けるマッサンであったが、自分がつくったウイスキーを客がどんな顔をして飲むのかを自分の目で確かめようと、営業活動に前向きに取り組み始め、スコットランドに似ていると呼ばれる北海道に向かうのだった。
期待に胸をふくらませやってきた北海道であったが、やはりウイスキーはまずいと全く売れない。そんな時、マッサンはニシン漁師の親方・森野熊虎(風間杜夫)と出会い、熊虎の誘いでニシン漁で栄える余市を訪れる。
一方、エリー(シャーロット)のもとに早苗危篤の電報が届き、マッサンに連絡が取れないまま広島へ向かうエリー。病気の峠は越え一同は安堵、孫のエマ(住田萌乃)の顔を見た早苗は少し元気を取り戻すのだった。看病をする中で、エリーと早苗は初めて互いの気持ちを語り合い心を通わせ始めるが、そんな時早苗の容態が再び悪化して・・・。
■第15週 「会うは別れの始め」
マッサン(玉山鉄二)の母・早苗(泉ピン子)がこの世を去って一週間。マッサンは父・政志(前田吟)から早苗が一番マッサンのつくったウイスキーを楽しみにしていたと聞き、時間はかかっても必ずつくってみせると気持ちを新たにし、エリー(シャーロット)と再び大阪へと帰ってくる。
マッサンは鴨居(堤真一)に北海道で商品を売ることがどれだけ大変なことかを身を持って知ったと頭を下げ、再び山崎工場に戻してほしいと懇願、工場長として復帰することになり英一郎(浅香航大)たち従業員に笑顔で迎えられる。そこでマッサンは鴨居の言うとおり、ピート臭を薄くした日本人が飲みやすいウイスキーづくりを目指すと宣言し、ブレンド作業に取りかかるのだった。
しかし、そんなマッサンを見てなぜか胸騒ぎがするエリー。来る日も来る日も試行錯誤を重ねる中で、マッサンは匂いを薄くすることを追究するあまり、ピートを炊かずに乾燥させた麦芽を使用した原酒をつくったり、水でウイスキーを希釈したりと、これまでのこだわりを一切見せなくなっていき、エリーはより不安を募らせていく。そんな中、ついに新しいウイスキーが完成し発売されるのだが・・・。
■第16週 「人間到る処青山有り」
1932年(昭和7年)10月、マッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)はついに北海道へとやってくる。ウイスキーを売り出すまでの資金稼ぎにりんご汁を売ろうと、マッサンは以前出会った森野熊虎(風間杜夫)に相談に訪れる。
何でも任せろと豪盛にマッサン達をもてなす熊虎であったが、息子の一馬(堀井新太)は歓迎しない様子。さっそく土地とりんごの確保に町の人々に挨拶に回るマッサンとエリー。しかし、熊虎の名前を出すと誰もが冷たい態度に豹変し、二人は困惑する。さらに、熊虎の義理の弟であるりんご組合長の進(螢雪次朗)に交渉に訪れるも、熊虎に騙されていると告げ去るのだった。熊虎の娘・ハナ(小池栄子)から二年間ニシンが来なかったことが原因で熊虎は借金まみれになっていたことを聞く二人。家を売って借金を返すしかないと言う一馬と、もう一度ニシン漁で一発逆転してみせると夢にすがる熊虎は対立しているのだった。
それだけではなく、熊虎と進たちの間にも開拓の歴史にまつわる根深い確執があった。このままでは何も始められないと熊虎の家を出ようとマッサンは提案するが、エリーは熊虎と一馬の親子の絆を取り戻したいと奔走するのだった。
【特典映像】
・マッサン&エリー インタビュー集
【封入特典】
・ブックレット(全28ページ)
○2014年~2015年 放送
*DVD5枚組
*収録時間:本編900分+特典11分/16:9LB/ステレオ・ドルビーデジタル/カラー/ブックレット付
連続テレビ小説 マッサン 完全版 DVD-BOX3 全5枚セット
【収録内容】
■第17週「負うた子に教えられる」
マッサン(玉山鉄二)の会社・北海道果汁では順調にりんごジュースの製造が進んでいたが、値段が高すぎるのか営業 活動むなしく全く売れない。りんごジュースの販売が軌道に乗るまではウイスキーづくりは認めないと言う出資者の 野々村(神尾佑)や渡(オール阪神)は、抜本的な改善を迫りマッサンは四苦八苦。
一方、成長したエマ(住田萌乃)は髪の色を端緒としてエリー(シャーロット)との外見の違いに疑問を持ち始めていた。エリーを見た同級生達から、親が外国人だとからかわれるようになったエマは、父兄参観と家族についての作文のことを二人に言い出せず隠してしまう。そんなエマの様子に、マッサンとエリーはついに真実を話す時が来たのかと思い悩むのだった。
ある日、エマがちょっかいを出してきたタケシ(向井悠悟)を突き飛ばしけがをさせてしまう。エリーをバカにされたことが悔しかったと話すエマを抱きしめながら、より悩みを深くしていくエリー。そして、エマが父兄参観のことを隠していたこと、さらにハナ(小池栄子)にマッサンとエリーとどこが似ているかと質問していたことを知ったマッサンとエリーは、ついにエマに真実を打ち明けるのだった・・・。
■第18週「遠くて近きは男女の仲」
マッサン(玉山鉄二)の工場が操業を開始して半年、病院などの取引先が見つかり、りんご汁の製造販売はようやく軌道に乗り出していた。そんな矢先、輸送中にラベルにカビが生えたり、りんご汁が白濁する事件が起きる。品質や味には全く問題がないと主張するマッサンであったが、これでは売り物にならないと返品され予想外の負債を抱えるマッサン。
心配したエリー(シャーロット)は返品されたりんご汁でアップルゼリーを作ろうと提案するがマッサンは聞く余裕がない。そんな中、進(螢雪次朗)から熊虎(風間杜夫)へハナ(小池栄子)の縁談の相談が舞い込む。日々会う度にハナと口げんかをしている俊夫(八嶋智人)の動揺する態度を見て、恋心に気付くエリー。
しかし、俊夫はハナへの気持ちをごまかそうとりんご汁を用いたワイン作りの実験に没頭していく。 そんな俊夫の煮え切らない態度に一度は見合いを受けると決めたハナであったが、ついに俊夫に好きだと想いを告げ、俊夫もようやくハナに結婚して欲しいと告白する。二人の結婚が決まり、パーティーをひらくマッサン達。そこに大阪から予想もしなかった悲しい知らせが届くのだった・・・。
■第19週「万事休す」
中国との戦争が長びく1940年(昭和15年)。英一郎(浅香航大)の死を通し、強い決意で始めたウイスキーの仕込みから6年、順調に熟成が進んだ原酒を前に、マッサン(玉山鉄二)はついにブレンド作業を始める。一馬(堀井新太)らとの試行錯誤の中、ついに理想としてきたウイスキーが完成する。
しかし、マッサンは過去を振り返り、自分がおいしいと思うものが売れるとは限らないと不安を抱くのだった。そんな懸念を払拭しようとエマ(優希美青)はウイスキーの試飲に奔走、上杉(北大路欣也)と出会う。マッサンを訪ね北海道へとやってきた上杉はマッサンが作ったウイスキーをうまいと評し、ようやくマッサンは自信を取り戻す。
そんな中、出資者の野々村(神尾佑)と渡(オール阪神)が工場にやってくる。マッサンはこれまで秘密でウイスキーづくりをしていたことをついに告白する。これからはウイスキー一本で勝負したいと訴えるマッサンに烈火のごとく怒る渡たち。ウイスキーに合う料理で渡らをもてなすエリー(シャーロット)と熊虎(風間杜夫)の助けもあり、ようやくウイスキーづくりが正式に認められることに。そしてついに「ドウカウイスキー」が発売されるのだが・・・。
■第20週「夏は日向を行け 冬は日陰を行け」
1942年(昭和17年)、マッサン(玉山鉄二)の工場は海軍指定工場として軍隊に収めるウイスキーづくりに大忙し、質より量とウイスキーの増産を命じられるのだった。
そんなある日、エリー(シャーロット)が石を投げられ怪我(けが)をして帰ってくる。周囲の人々から敵国人扱いをされ始め、危険を感じたマッサンたちは出来る限り家にいるよう勧める。そして、エマ(優希美青)もまた学校で陰湿ないじめを受け始めるのだった。
そんな中、ウイスキーの増産に向け新たな従業員を雇うことになり、エリーたちは美紀(堀内敬子)と秀子(黒島結菜)の親子と出会う。同い年の秀子とすぐに打ち解けたエマは雇ってくれるようマッサンにお願いするが、美紀の向ける目線に不安を感じるエリー。
そんなある日、大阪からキャサリン(濱田マリ)が訪ねてくる。英国人の夫とともに英国に行くと決めたキャサリンは、エリーにも戦争が終わるまで帰国することを勧める。しかし、エリーにとって安全であるとは分かっていても、それは一時的にでも家族が離ればなれになることを意味し、マッサンやエマは深く思い悩むのだった。そんな中、エリーを見張る特高警察が忍び寄っていた。
■第21週「物言えば唇寒し秋の風」
1943年(昭和18年)、余市でも若者たちが頭を坊主にし、日ごとに戦地へと出征していた。海軍から品質には期待していないと言われながらも、未来を見据えブレンド作業に取り組んでいたマッサン(玉山鉄二)。
ある日、海軍から武器製造に使用する酒石酸を採取するためぶどう酒をつくるよう要請が入る。マッサンは気が進まなかったが、一馬(堀井新太)はぜひやりたいと進言し任せることに。
一方、エマ(優希美青)は女学校を卒業し勤労奉仕で軍服を作っているがため息ばかり。マッサンやエリー(シャーロット)のように夢を持って強く生きていない自分が情けないと一馬に相談する。いつまでも子供扱いするエリーにいらだちを感じていたエマは、大人になったという一馬の言葉がうれしい。一馬もまた、次々と仲間が出征していくのをただ見ているだけの状況が苦しいとエマに打ち明け、悩みを共有することで二人は急接近していく。そして、エマは一馬に好きだと告白するのだった。
しかし、そんなエマの様子にエリーは一時の子供の恋だと認めず、二人の関係は次第に悪化していく。実は、エリーにはマッサンにも打ち明けていない反対する理由があるのだった・・・。
■第22週「親思う心にまさる親心」
1943年(昭和18年)10月、一馬(堀井新太)のもとについに赤紙が届く。お国のためにやっと働けると喜ぶ熊虎(風間杜夫)。
しかし、エマ(優希美青)は悲しみに暮れ、再会の歌「オールドラングザイン」を歌うのだった。それぞれが一馬のために出来ることを考えはじめ、マッサン(玉山鉄二)は残された日々で一馬にブレンド作業を教え始め、ハナ(小池栄子)は千人針を女性たちにお願いする。そして、熊虎は一馬のために宴会を開き、ソーラン節を歌い、一馬とハナの幼き日の映像を上映し場を盛り上げるのだった。熊虎は一馬を迷いなく晴れやかな気持ちで送り出してやりたい思いをエリー(シャーロット)に吐露する。その思いを一馬に直接伝えてあげてほしいと言うも、ためらう熊虎。
一方、出征が近づくなか、遺書を書こうとするが何も書き出せない一馬。気持ちを聞かせてほしいとエマが訴えるも何も答えることができないのだった。泣いてばかりのエマに、エリーは誰もが苦しみながらも一馬のために耐えているのだと語り、その言葉にエマは一馬を送り出す覚悟を決める。そして、エリーはエマと熊虎のためにマッサンにあるお願いをするのだった・・・。
■第23週「待てば海路の日和あり」
一馬(堀井新太)が出征して二年が過ぎた1945年(昭和20年)、日本の主要都市は次々に爆撃され廃虚となっていた。マッサン(玉山鉄二)は空襲に備えて乾燥棟を避難場所にするため補強工事を行うことと、貯蔵庫内の原酒が入ったウイスキー樽(だる)を山裾の倉庫へ移動させることを工員たちへ告げ、熊虎(風間杜夫)や進(螢雪次朗)は年老いた男たちとともに、まだまだ若いもんには負けないと作業に励む。
そして、ついに余市にも空襲が。ぼう然として動けないエマ(優希美青)を必死で連れて行くエリー(シャーロット)。マッサンはより一層未来のためにこの工場を守らねばと強く誓うのだった。
そんななか、兵事係が通知書を持ってくる。震える手で受け取るハナ(小池栄子)。それは、一馬の戦死を知らせるものであった。涙を湛える熊虎たち。一馬の帰還を誰よりも願っていたエマは泣き崩れる。白木の箱となって帰ってきた一馬を前に、エリーはおかえりなさいの会を開こうと提案、その席で熊虎は自分たちは一馬の分まで生きようと語り、マッサンは一馬が遺してくれた麦でウイスキーをつくることを決意する。
そして、ついに終戦を迎えエリーはようやく自由の身になるのだったが・・・。
■第24週「一念岩をも通す」
1948年(昭和23年)、52歳となったエリー(シャーロット)は穏やかな日々を送っていた。エマ(木南晴夏)は進駐軍の現地職員に採用され頑張る毎日。
そして、マッサン(玉山鉄二)は熟成15年を迎えた原酒を用いて新しいウイスキー「スーパードウカ」を開発し、ウイスキーで人々の傷をいやし日本の復興の役に立ちたいと考えていた。さらに、マッサンは、戦争で行き場を失った無縁故者たちを一時的に工場で預かり仕事も手伝ってもらうことになる。マッサンは、一生懸命に働く人々にドウカウイスキーを差し入れするも皆は手を付けず、うまそうに三級酒を飲むのだった。
出資者の渡(オール阪神)から三級酒をつくるよう命じられ葛藤するマッサンのもとに、千加子(西田尚美)の息子・悟(泉澤祐希)が突然やってくる。抑留されていたシベリアで壮絶な体験をした悟は、飲むことで「生」を実感できた三級酒を偽物と呼ぶマッサンに、誰のために酒を作っているのかと問いかける。その言葉にマッサンは、ウイスキーの語源「命の水」にふさわしい、誰もが飲める安価な三級酒をつくることを決意する。
そんな時、広島から千加子と政志(前田吟)がやってきて・・・。
■最終週「人生は冒険旅行」
1949年(昭和24年)、お酒が自由販売になって半年、ドウカの三級ウイスキー「余市の唄」は安くてうまいと大評判、マッサン(玉山鉄二)は余市の功労者としてラジオに呼ばれるまでに。
そんななか、俊夫(八嶋智人)は広島に帰り政志(前田吟)の酒蔵を守りたいと打ち明けるが、熊虎(風間杜夫)は大反対。しかし、ハナ(小池栄子)に親子の縁を切ってもいいと言われ渋々認めるのだった。そして旅立ちの日、旅姿で現れた熊虎は、会津の町を案内すると言って俊夫たちと旅立つ。
12年がたち、本格ウイスキー「スーパードウカ」も大ヒット。悟(泉澤祐希)はマッサンの養子となり、後継者としてブレンド作業に取り組んでいた。
一方、エリー(シャーロット)は息子夫婦とかわいい孫に囲まれ幸せな生活の日々。そんななか、エマ(木南晴夏)がロンドンから帰国。その傍らには恋人のマイク(中島トニー)がいた。人生の岐路にいるというマイクに二人は「挑戦」と「冒険」を続けてきたこれまでの話をする。
そんななか、エリーの体に異変が。そして、エリーは英語でマッサンに向けた手紙を書き始める。それは、エリーからマッサンに向けた最後のラブレターであった・・・。
【特典映像】
・玉山鉄二/オリジナルインタビュー
・シャーロット・ケイト・フォックス/オリジナルインタビュー
・ありがとう!「マッサン」(クランクアップ・ファンミーティングなど)
・「麦の唄 / 中島みゆき」(第65回NHK紅白歌合戦より)
【封入特典】
・ブックレット(27ページ)
○2015年 放送
*DVD5枚組
*収録時間:本編810分+特典35分/16:9LB/ステレオ・ドルビーデジタル/カラー/ブックレット付き
二人で、生きていくと決めました。
ウイスキー造りに情熱を燃やした日本人男性と、愛する人の夢をかなえるために見知らぬ国「日本」でその生涯を過ごしたスコットランド人女性。
まだ国際結婚が珍しかった時代に夫婦となった二人の笑いと涙、そして愛がいっぱい詰まった冒険物語。
【ストーリー】
大正9年5月。ウイスキー造りを学ぶためスコットランドに渡った亀山政春(玉山鉄二)は、外国人の妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を伴い帰国。結婚報告に広島の実家を訪れるが、母・早苗(泉ピン子)の猛反対にあう。早苗に認めてもらうため奮闘するエリー。一方、政春は「夢を追うなら命がけでやれ!」と父に鼓舞される。その想いを胸に、政春とエリーは互いの愛を確認し、二人日本で生きていくことを強く誓う。
【出演】
玉山鉄二、シャーロット・ケイト・フォックス
相武紗季、濱田マリ、早見あかり、西田尚美、前田 吟、
西川きよし、泉ピン子、堤 真一、八嶋智人、小池栄子、風間杜夫 ほか
【語り】
松岡洋子
作:羽原大介
音楽:富貴晴美
主題歌:「麦の唄」 中島みゆき
連続テレビ小説 マッサン 完全版 DVD-BOX1 全3枚セット
【収録内容】
■第1週 「鬼の目にも涙」
大正9年5月。本場のウイスキーづくりを学ぶため、単身スコットランドに渡った亀山政春(玉山鉄二)は二年ぶりの日本へと向かう船上にいた。その傍らには外国人の妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を連れて。結婚の報告に政春の故郷である広島・竹原へと向かう二人。エリーは政春の両親に会い、祝福されることを楽しみにしていた。
しかし、政春の実家である日本酒の造り酒屋・亀山酒造へ着くと思いもよらない展開がエリーを待っていた。政春の母・早苗(泉ピン子)は、二人の結婚を祝うどころか、政春のウイスキーづくりも許してはいなかったのだ。実は、政春は早苗に結婚を反対されていることをこれまでエリーに隠していたのだった。喜んで迎えてくれると期待に胸を膨らませていたエリーはひどく落胆する。
エリーもまたスコットランドの家族に反対され、結婚を認められないまま日本へやってきたのだった。政春の父・政志(前田吟)にも許しを請うが、ウイスキーづくりを命がけでやる覚悟はあるのかと厳しく問いかけられ言葉に詰まる政春。何とか結婚を認めてもらおうと親戚一同が集まる亀山家の法事に参加する政春とエリーであったが・・・。
■第2週 「災い転じて福となす」
結婚への大反対の中、互いの愛を確かめ合った亀山政春(玉山鉄二)と妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は広島を発つことを決意する。母・早苗(泉ピン子)から菜箸を受け取ったエリーは、いつか二人の結婚を認めてもらおうと強く誓い大阪へと旅立つのだった。その車中、名前が呼びづらいと政春を「マッサン」と呼ぶことにするエリー。二年ぶりの職場・住吉酒造を訪れると、社長・田中大作(西川きよし)をはじめ社員たちは大歓迎。そこで運命の男・鴨居欣次郎(堤真一)との出会いも果たす。
しかし、エリーとの結婚を告げると状況は一変。なんと大作は政春を娘・優子(相武紗季)の婿にと考えていたのだ。寝耳に水の政春に困惑するエリー。政春が帰国した暁には婿に迎えるつもりで留学させたと告げる大作であったが、政春は全く気が付いていなかったのだ。 誤解を解こうとするも、二年間必死に花嫁修業に打ち込んできた優子には理解されず、結婚を白紙にする代わりに会社を辞めるよう宣告されてしまう。
優子の怒りの中にマッサンへの密かな恋心をみたエリーは、何とか結婚を認めてもらおうと奮闘するが、逆に優子のいじめがはじまって・・・。
■第3週 「住めば都」
田中家を出たマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は、謎の女性(濱田マリ)らと出会い、ようやく新居が決まる。心機一転、ウイスキーづくりに燃えるマッサンと、その帰りを待つエリーとの新婚生活が本格的に始まるのだった。そんなとき、優子(相武紗季)がエリーのもとを訪れる。大作(西川きよし)からエリーが日本に来た覚悟を知り、二人の結婚を許すことにしたのだ。マッサンのために米炊きの練習を始めるも、連日失敗ばかりのエリーはついに優子に相談、厳しい指導のもと猛特訓がはじまる。そのなかで二人は徐々に友情を深めていくのだった。
そんな折、優子のお見合い話が舞い込む。それは、住吉酒造の将来のための政略結婚であった。一方、ウイスキーづくりに向けた準備を開始したマッサンは、反対派の専務・矢口(白井晃)の許可を得るため、ウイスキー事業計画書作成に取り組み始める。大幅な経費削減を命じられるも、奔走の甲斐ありポットスチル製造業者も見つかって、ウイスキー事業計画が順調に進み出し喜ぶマッサン。しかし、その帰りにエリーと鴨居欣次郎(堤真一)との仲むつまじい姿を目撃してしまい・・・。
■第4週 「破れ鍋に綴じ蓋」
ウイスキー製造計画が軌道に乗り、株主会議での承認に向けて張り切るマッサン(玉山鉄二)と大作(西川きよし)。そんな矢先に各地でぶどう酒瓶が爆発する事件が起こる。住吉酒造が製造する太陽ワインは爆発しなかったにも関わらず、騒ぎの余波を受け返品が相次ぐ。事態を重く見た鴨居欣次郎(堤真一)は太陽ワインの絶対的安全性を証明するようマッサンに命じ、ウイスキーづくりを中断し調査をはじめることに。連日徹夜で実験に取り組むマッサンとの生活はすれ違い、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は不満を募らせるのだった。
優子(相武紗季)のもとに祖父・長五郎(中村嘉葎雄)が訪れ見合い話をすすめるが、優子の気持ちを知るエリーがつい口を出し、大作は見合いを断ることに。しかし、銀行からの融資が撤回され経営危機に陥る住吉酒造。会社存続のために、優子は悩んだ末に縁談を受け入れる。
一方、マッサンは鴨居と行動を共にする中で、その生き様に驚き、次第に魅了されていく。太陽ワインを復活するべく、ヌードを用いた新たなポスター広告を打ち出した鴨居。そんななか、マッサンは鴨居に一緒にウイスキーをつくろうとスカウトされて・・・。
■第5週 「内助の功」
何の相談もなく鴨居(堤真一)の誘いを断ったマッサン(玉山鉄二)に怒るエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)であったが、鴨居のもとを訪ねマッサンを雇ってほしいと懇願する。しかし、鴨居はもう終わったことだと受け入れず、エリーにしかできない「内助の功」でマッサン支えるべきだと告げ、エリーは思い悩むのだった。一方、住吉酒造に残ることに決めたマッサンは、大作(西川きよし)とウイスキーづくりの夢を一緒にかなえようと強く誓い合う。
そんな中、やってきた大株主で大作の義父である長五郎(中村嘉葎雄)は、鴨居が太陽ワインを自社製造するという噂もありウイスキー事業に大反対、株主会議の開催も取りやめると告げる。しかし、大作の鴨居への直談判により太陽ワインの生産再開が決定、さらに優子(相武紗季)の助けで株主会議も開かれることになり喜ぶマッサンとエリー。本場のウイスキーを飲んでもらえば承認してもらえると楽観的なマッサンに対し、「煙臭い」「薬臭い」と噂されるウイスキーの味が日本人に受け入れられるのか、エリーは不安を募らせるのだった。そんななか、エリーは優子の言葉をヒントにあることを思いつく。
■第6週 「情けは人のためならず」
住吉酒造を退職して2か月。ウイスキーづくりへの糸口が見出だせないまま、マッサン(玉山鉄二)は、いまだ定職につかず仕事を転々としていた。キャサリン(濱田マリ)らから紹介された仕事も性に合わないと断ってばかり。わずかな蓄えも底をつき、エリー(シャーロット)は自分も働くと提案するが、金を稼ぐのは男の仕事と取り合わないマッサンと夫婦けんかに。
エリーは桃子(ちすん)から内職を紹介してもらい、さらにキャサリンから教会の歌声教室の手伝いも始める。一方、マッサンは真面目に職探しもせず小説を書いたりするがうまくいくはずもなく、何も始められない状況に天を仰ぐのだった。そんななか、鴨居(堤真一)は、ウイスキー事業に本腰を入れ、本場スコットランドへの人脈作りを始めていた。
やはり自分も働こうと、エリーは仕事探しに大阪の街を奔走するが、外国人という理由で全て断られてしまう。そんな時、ある男にぴったりの仕事があると誘われる。一方、マッサンはやはり自分にはウイスキーしかないと、鴨居に再び頭を下げ雇ってもらおうと、鴨居商店を訪れていた。そこで街行く人々を相手に、派手な出で立ちで歌い踊るエリーを目撃したマッサンは・・・。
【特典映像】
・もうすぐ!「マッサン」 ~その魅力のすべて!~
【封入特典】
・ブックレット(全28ページ)
○2014年 放送
*DVD3枚組
*収録時間:本編540分+特典25分/16:9LB/ステレオ・ドルビーデジタル/カラー
連続テレビ小説 マッサン 完全版 DVD-BOX2 全5枚セット
【収録内容】
■第7週 「触らぬ神に祟りなし」
家賃が払えなくなり、家主の野々村(神尾佑)のもとに直談判に訪れたマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)。そこでエリーは教会の歌声教室に通う幸子(田中葵)とナツ(吉田暖)姉妹と再会する。エリーに懐く二人を見た野々村は、家賃を待つかわりに二人に英語を教えてやってほしいと提案し、快く引き受けるエリー。
しかし、野々村の妻・由紀子(愛原実花)のことを「お母さん」ではなく「由紀子さん」と呼ぶ幸子に、エリーは何か複雑な事情を感じとるのだった。幸子は三年前に亡くなった実の母親のことを想うばかりに、本当は大好きな由紀子のことを心から受け入れられないでいた。余計なことに首を突っ込むなとマッサンにたしなめられるも、エリーは自分自身の経験を幸子に話し、次第に心を通わせていくのだった。
そんな矢先、野々村が由紀子に離縁を告げたと、幸子が泣きながら一人家を飛び出してくる。二人が別れるのは自分のせいだと責める幸子。エリーは野々村にそんな幸子の気持ちを代弁するが、野々村もまた由紀子との結婚が皆を苦しめていると自分を責めていた。もう一度この家族の絆を取り戻そうと、エリーは由紀子の誕生日パーティーを提案する。
■第8週 「絵に描いた餠」
父・政志(前田吟)の危篤を知らせる電報を受けとったマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)がマッサンの実家の広島・竹原へと向かうと、政志は危篤どころかピンピンしていた。危篤の電報は、マッサンが住吉酒造を辞めたことを知った早苗(泉ピン子)が、家に連れ戻すために出したものであった。そんな時、マッサンの兄貴分である蔵人の俊夫(八嶋智人)が、県から頼まれた新しい酒米を用いた試験醸造の話を持ってくる。政志が腰を痛め動けないならと俊夫や早苗は断ろうとするが、政志は自分の代わりにマッサンに試験醸造に取り組むよう告げる。
一方、エリーは人手不足の亀山家で、嫁ではなく女中として働くことになり、半年間の成長を早苗に見せようと張り切る。エリーの作る料理に感心する千加子(西田尚美)やすみれ(早見あかり)であったが、早苗は亀山家の味ではないと認めない。
そんな中、久しぶりに日本酒づくりに取り組んだマッサンはその活気に触発され、しばらく亀山家で暮らそうと提案。エリーはより一層頑張ろうと誓うのだが、早苗と千加子の厳しい指導が始まって・・・。
■第9週 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
広島の実家でウイスキーづくりの夢の原点に立ち返り、決意新たに大阪へと戻ってきたマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)。ウイスキーをつくるには、やはり鴨居(堤真一)に頭を下げ雇ってもらうのが一番の近道とエリーに諭されたマッサンは鴨居商店を訪れる。しかし、太陽ワインのポスターが世界で認められ店中が歓喜に湧く中、マッサンは鴨居になかなか話を切り出せないのだった。
そんな中、鴨居はマッサンに一本の瓶を差し出す。ウイスキーと炭酸を混ぜたものを新商品として売り出すことを聞き、ウイスキーをバカにしていると激怒したマッサンはやっぱり一緒には働けないと出て行ってしまう。
一方、エリーは秘書の黒沢(志賀廣太郎)に鴨居商店へと誘われ、鴨居とスコットランドの貿易商との商談の通訳を頼まれる。そこで、日本でのウイスキーづくりを否定され思わず反論してしまったエリーは、もう一度マッサンにチャンスをあげてほしいと鴨居に懇願し、二人の会談の実現に奔走するのだが・・・。
■第10週 「灯台下暗し」
ついに鴨居商店へ入社することなったマッサン(玉山鉄二)と、いよいよ始まるマッサンのウイスキーづくりを喜び笑顔で初出勤を見送るエリー(シャーロット)。マッサンは就職祝いにエリーに何かプレゼントをすると提案するが、エリーはなぜか本当に欲しい物を言い出せない。
工場長となったマッサンは、鴨居(堤真一)にウイスキー工場の設立場所として、景色も気候も本場スコットランドに似た北海道を、職人は広島から腕の良い蔵人を呼び寄せる計画を説明する。「やってみなはれ!」と鼓舞する鴨居であったが、北海道には行かなくていいと告げるのだった。北海道は時間も費用もかかりすぎると、鴨居は大阪近郊で適地を探すよう命じ、早くも意見が食い違い不満のマッサン。
一方、いまだ本当にほしいプレゼントをマッサンに言い出せずにいたエリーはキャサリン(濱田マリ)らに相談し、大工の信ちゃん(伊藤えん魔)に家の改築を頼むことに。そんななか、マッサンからの工場用地調査の報告を聞いた鴨居は、山崎に工場を建てようと提案。不満で愚痴るマッサンと、自分の話を聞いてくれないマッサンに腹を立てるエリーとの夫婦喧嘩が始まるのだった・・・。
■第11週 「子に過ぎたる宝なり」
念願のウイスキー工場が完成したその日、エリー(シャーロット)の身体に新しい命が宿り喜び一杯のマッサン(玉山鉄二)。広島の実家とスコットランドのエリーの母親にも手紙で報告しようと話す二人のもとに、鴨居(堤真一)が長男の英一郎(浅香航大)を連れて現れる。英一郎に、マッサンにはウイスキーづくりを、エリーからは英語を学ばせたいと、住み込みで面倒を見て欲しいと鴨居は頼み込む。身重のエリーを思いマッサンは断ろうとするが、エリーは快諾、英一郎との共同生活が始まる。
しかし、英一郎は炊事・洗濯、掃除は自分でするので必要以上の干渉をしないでほしいと心を閉ざし、働き出した山崎工場でも学ぶものは何もないと孤立していく。 そんな折、エリーの妊娠を知ったキャサリン(濱田マリ)らがお祝いのパーティーを開く。生まれてくる子供の話で一同が湧くなか、英一郎は「その子供はいじめられる」とマッサンとエリーが抱いていた懸念を言葉にするのだった。
しかし、エリーは言いづらいことを言ってくれたと英一郎に感謝、キャサリンらも二人の子供を守ると宣言。そんな皆の温かさに触れた英一郎は突然嗚咽し、泣き始めるのだった。
■第12週 「冬来たりなば春遠からじ」
子供を失った悲しみを、二人一緒に乗り越えようと誓い合ったマッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)。そんな矢先、医師からエリーが出産することは難しい身体であることを告知されたマッサンは再び絶望のどん底に突き落とされる。そして、その事実をエリーに打ち明けることができないまま苦しむ毎日が続くのだった。
一方、操業のお披露目会に向けて準備を進める山崎工場は、マッサン不在で思うように試験が進まず混乱を極めていた。工場のことを一任された英一郎(浅香航大)は俊夫(八嶋智人)から懇願され、父・鴨居(堤真一)にマッサンなしでは準備が間に合わないと、お披露目会の延期を願い出る。しかし、鴨居は予定を変えるつもりはないと断言し、思わず英一郎はエリーが子供を生むことが難しい身体であり、マッサンはお披露目会どころではないと話してしまう。それでも予定通りお披露目会を行うと譲らない鴨居に、自分の母親が死んだ時の記憶を重ね、「あんたは鬼や!」と英一郎は言い放つ。
そんななか、黙っていることは本当の優しさではないとキャサリン(濱田マリ)に告げられたマッサンは、ついにエリーに悲しい事実を打ち明けるのだった・・・。
■第13週 「急いては事をし損じる」
鴨居商店の山崎工場が完成し、マッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)のもとに新しい家族である養女のエマ(住田萌乃)が来てから4年が経過した1928年(昭和3年)11月、エリーは妻として、そして母として毎日奮闘していた。一方、マッサンは工場長補佐となった英一郎(浅香航大)や俊夫(八嶋智人)らと共に、ウイスキーの原酒づくりを順調に進めていた。
しかし、鴨居商店も不況で経営が次第に悪化し、今すぐウイスキーを販売するか、製造中止にするべきとの声が社員から挙がり、鴨居は横浜のビール工場の買収に加えて、今あるウイスキー原酒でブレンドするよう指示する。エリーの励ましを受けブレンド作業に取り組み始めるマッサンだが、やはり熟成期間が短いため思うような味にはならず、すぐに商品化しようと言う鴨居にマッサンは頭を痛めるのだった。
そんな折、広島の実家からマッサンの母・早苗(泉ピン子)が突然訪ねてくる。ウイスキーづくりがうまくいかず、会社も危ないというマッサンとエリーの話を聞いた早苗は、エマのことを一番に考え、三人で広島の実家に帰ってくるよう提案するのだが・・・。
■第14週 「渡る世間に鬼はない」
国産初のウイスキー「鴨居ウイスキー」を発売するも全く売れず、そのことでウイスキーの味の方向性への違いが浮き彫りになったマッサン(玉山鉄二)と鴨居(堤真一)。二人の対立は深まり、工場を英一郎(浅香航大)に任せる代わりにマッサンは営業へ回るよう命じられる。ショックを受けるマッサンであったが、自分がつくったウイスキーを客がどんな顔をして飲むのかを自分の目で確かめようと、営業活動に前向きに取り組み始め、スコットランドに似ていると呼ばれる北海道に向かうのだった。
期待に胸をふくらませやってきた北海道であったが、やはりウイスキーはまずいと全く売れない。そんな時、マッサンはニシン漁師の親方・森野熊虎(風間杜夫)と出会い、熊虎の誘いでニシン漁で栄える余市を訪れる。
一方、エリー(シャーロット)のもとに早苗危篤の電報が届き、マッサンに連絡が取れないまま広島へ向かうエリー。病気の峠は越え一同は安堵、孫のエマ(住田萌乃)の顔を見た早苗は少し元気を取り戻すのだった。看病をする中で、エリーと早苗は初めて互いの気持ちを語り合い心を通わせ始めるが、そんな時早苗の容態が再び悪化して・・・。
■第15週 「会うは別れの始め」
マッサン(玉山鉄二)の母・早苗(泉ピン子)がこの世を去って一週間。マッサンは父・政志(前田吟)から早苗が一番マッサンのつくったウイスキーを楽しみにしていたと聞き、時間はかかっても必ずつくってみせると気持ちを新たにし、エリー(シャーロット)と再び大阪へと帰ってくる。
マッサンは鴨居(堤真一)に北海道で商品を売ることがどれだけ大変なことかを身を持って知ったと頭を下げ、再び山崎工場に戻してほしいと懇願、工場長として復帰することになり英一郎(浅香航大)たち従業員に笑顔で迎えられる。そこでマッサンは鴨居の言うとおり、ピート臭を薄くした日本人が飲みやすいウイスキーづくりを目指すと宣言し、ブレンド作業に取りかかるのだった。
しかし、そんなマッサンを見てなぜか胸騒ぎがするエリー。来る日も来る日も試行錯誤を重ねる中で、マッサンは匂いを薄くすることを追究するあまり、ピートを炊かずに乾燥させた麦芽を使用した原酒をつくったり、水でウイスキーを希釈したりと、これまでのこだわりを一切見せなくなっていき、エリーはより不安を募らせていく。そんな中、ついに新しいウイスキーが完成し発売されるのだが・・・。
■第16週 「人間到る処青山有り」
1932年(昭和7年)10月、マッサン(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)はついに北海道へとやってくる。ウイスキーを売り出すまでの資金稼ぎにりんご汁を売ろうと、マッサンは以前出会った森野熊虎(風間杜夫)に相談に訪れる。
何でも任せろと豪盛にマッサン達をもてなす熊虎であったが、息子の一馬(堀井新太)は歓迎しない様子。さっそく土地とりんごの確保に町の人々に挨拶に回るマッサンとエリー。しかし、熊虎の名前を出すと誰もが冷たい態度に豹変し、二人は困惑する。さらに、熊虎の義理の弟であるりんご組合長の進(螢雪次朗)に交渉に訪れるも、熊虎に騙されていると告げ去るのだった。熊虎の娘・ハナ(小池栄子)から二年間ニシンが来なかったことが原因で熊虎は借金まみれになっていたことを聞く二人。家を売って借金を返すしかないと言う一馬と、もう一度ニシン漁で一発逆転してみせると夢にすがる熊虎は対立しているのだった。
それだけではなく、熊虎と進たちの間にも開拓の歴史にまつわる根深い確執があった。このままでは何も始められないと熊虎の家を出ようとマッサンは提案するが、エリーは熊虎と一馬の親子の絆を取り戻したいと奔走するのだった。
【特典映像】
・マッサン&エリー インタビュー集
【封入特典】
・ブックレット(全28ページ)
○2014年~2015年 放送
*DVD5枚組
*収録時間:本編900分+特典11分/16:9LB/ステレオ・ドルビーデジタル/カラー/ブックレット付
連続テレビ小説 マッサン 完全版 DVD-BOX3 全5枚セット
【収録内容】
■第17週「負うた子に教えられる」
マッサン(玉山鉄二)の会社・北海道果汁では順調にりんごジュースの製造が進んでいたが、値段が高すぎるのか営業 活動むなしく全く売れない。りんごジュースの販売が軌道に乗るまではウイスキーづくりは認めないと言う出資者の 野々村(神尾佑)や渡(オール阪神)は、抜本的な改善を迫りマッサンは四苦八苦。
一方、成長したエマ(住田萌乃)は髪の色を端緒としてエリー(シャーロット)との外見の違いに疑問を持ち始めていた。エリーを見た同級生達から、親が外国人だとからかわれるようになったエマは、父兄参観と家族についての作文のことを二人に言い出せず隠してしまう。そんなエマの様子に、マッサンとエリーはついに真実を話す時が来たのかと思い悩むのだった。
ある日、エマがちょっかいを出してきたタケシ(向井悠悟)を突き飛ばしけがをさせてしまう。エリーをバカにされたことが悔しかったと話すエマを抱きしめながら、より悩みを深くしていくエリー。そして、エマが父兄参観のことを隠していたこと、さらにハナ(小池栄子)にマッサンとエリーとどこが似ているかと質問していたことを知ったマッサンとエリーは、ついにエマに真実を打ち明けるのだった・・・。
■第18週「遠くて近きは男女の仲」
マッサン(玉山鉄二)の工場が操業を開始して半年、病院などの取引先が見つかり、りんご汁の製造販売はようやく軌道に乗り出していた。そんな矢先、輸送中にラベルにカビが生えたり、りんご汁が白濁する事件が起きる。品質や味には全く問題がないと主張するマッサンであったが、これでは売り物にならないと返品され予想外の負債を抱えるマッサン。
心配したエリー(シャーロット)は返品されたりんご汁でアップルゼリーを作ろうと提案するがマッサンは聞く余裕がない。そんな中、進(螢雪次朗)から熊虎(風間杜夫)へハナ(小池栄子)の縁談の相談が舞い込む。日々会う度にハナと口げんかをしている俊夫(八嶋智人)の動揺する態度を見て、恋心に気付くエリー。
しかし、俊夫はハナへの気持ちをごまかそうとりんご汁を用いたワイン作りの実験に没頭していく。 そんな俊夫の煮え切らない態度に一度は見合いを受けると決めたハナであったが、ついに俊夫に好きだと想いを告げ、俊夫もようやくハナに結婚して欲しいと告白する。二人の結婚が決まり、パーティーをひらくマッサン達。そこに大阪から予想もしなかった悲しい知らせが届くのだった・・・。
■第19週「万事休す」
中国との戦争が長びく1940年(昭和15年)。英一郎(浅香航大)の死を通し、強い決意で始めたウイスキーの仕込みから6年、順調に熟成が進んだ原酒を前に、マッサン(玉山鉄二)はついにブレンド作業を始める。一馬(堀井新太)らとの試行錯誤の中、ついに理想としてきたウイスキーが完成する。
しかし、マッサンは過去を振り返り、自分がおいしいと思うものが売れるとは限らないと不安を抱くのだった。そんな懸念を払拭しようとエマ(優希美青)はウイスキーの試飲に奔走、上杉(北大路欣也)と出会う。マッサンを訪ね北海道へとやってきた上杉はマッサンが作ったウイスキーをうまいと評し、ようやくマッサンは自信を取り戻す。
そんな中、出資者の野々村(神尾佑)と渡(オール阪神)が工場にやってくる。マッサンはこれまで秘密でウイスキーづくりをしていたことをついに告白する。これからはウイスキー一本で勝負したいと訴えるマッサンに烈火のごとく怒る渡たち。ウイスキーに合う料理で渡らをもてなすエリー(シャーロット)と熊虎(風間杜夫)の助けもあり、ようやくウイスキーづくりが正式に認められることに。そしてついに「ドウカウイスキー」が発売されるのだが・・・。
■第20週「夏は日向を行け 冬は日陰を行け」
1942年(昭和17年)、マッサン(玉山鉄二)の工場は海軍指定工場として軍隊に収めるウイスキーづくりに大忙し、質より量とウイスキーの増産を命じられるのだった。
そんなある日、エリー(シャーロット)が石を投げられ怪我(けが)をして帰ってくる。周囲の人々から敵国人扱いをされ始め、危険を感じたマッサンたちは出来る限り家にいるよう勧める。そして、エマ(優希美青)もまた学校で陰湿ないじめを受け始めるのだった。
そんな中、ウイスキーの増産に向け新たな従業員を雇うことになり、エリーたちは美紀(堀内敬子)と秀子(黒島結菜)の親子と出会う。同い年の秀子とすぐに打ち解けたエマは雇ってくれるようマッサンにお願いするが、美紀の向ける目線に不安を感じるエリー。
そんなある日、大阪からキャサリン(濱田マリ)が訪ねてくる。英国人の夫とともに英国に行くと決めたキャサリンは、エリーにも戦争が終わるまで帰国することを勧める。しかし、エリーにとって安全であるとは分かっていても、それは一時的にでも家族が離ればなれになることを意味し、マッサンやエマは深く思い悩むのだった。そんな中、エリーを見張る特高警察が忍び寄っていた。
■第21週「物言えば唇寒し秋の風」
1943年(昭和18年)、余市でも若者たちが頭を坊主にし、日ごとに戦地へと出征していた。海軍から品質には期待していないと言われながらも、未来を見据えブレンド作業に取り組んでいたマッサン(玉山鉄二)。
ある日、海軍から武器製造に使用する酒石酸を採取するためぶどう酒をつくるよう要請が入る。マッサンは気が進まなかったが、一馬(堀井新太)はぜひやりたいと進言し任せることに。
一方、エマ(優希美青)は女学校を卒業し勤労奉仕で軍服を作っているがため息ばかり。マッサンやエリー(シャーロット)のように夢を持って強く生きていない自分が情けないと一馬に相談する。いつまでも子供扱いするエリーにいらだちを感じていたエマは、大人になったという一馬の言葉がうれしい。一馬もまた、次々と仲間が出征していくのをただ見ているだけの状況が苦しいとエマに打ち明け、悩みを共有することで二人は急接近していく。そして、エマは一馬に好きだと告白するのだった。
しかし、そんなエマの様子にエリーは一時の子供の恋だと認めず、二人の関係は次第に悪化していく。実は、エリーにはマッサンにも打ち明けていない反対する理由があるのだった・・・。
■第22週「親思う心にまさる親心」
1943年(昭和18年)10月、一馬(堀井新太)のもとについに赤紙が届く。お国のためにやっと働けると喜ぶ熊虎(風間杜夫)。
しかし、エマ(優希美青)は悲しみに暮れ、再会の歌「オールドラングザイン」を歌うのだった。それぞれが一馬のために出来ることを考えはじめ、マッサン(玉山鉄二)は残された日々で一馬にブレンド作業を教え始め、ハナ(小池栄子)は千人針を女性たちにお願いする。そして、熊虎は一馬のために宴会を開き、ソーラン節を歌い、一馬とハナの幼き日の映像を上映し場を盛り上げるのだった。熊虎は一馬を迷いなく晴れやかな気持ちで送り出してやりたい思いをエリー(シャーロット)に吐露する。その思いを一馬に直接伝えてあげてほしいと言うも、ためらう熊虎。
一方、出征が近づくなか、遺書を書こうとするが何も書き出せない一馬。気持ちを聞かせてほしいとエマが訴えるも何も答えることができないのだった。泣いてばかりのエマに、エリーは誰もが苦しみながらも一馬のために耐えているのだと語り、その言葉にエマは一馬を送り出す覚悟を決める。そして、エリーはエマと熊虎のためにマッサンにあるお願いをするのだった・・・。
■第23週「待てば海路の日和あり」
一馬(堀井新太)が出征して二年が過ぎた1945年(昭和20年)、日本の主要都市は次々に爆撃され廃虚となっていた。マッサン(玉山鉄二)は空襲に備えて乾燥棟を避難場所にするため補強工事を行うことと、貯蔵庫内の原酒が入ったウイスキー樽(だる)を山裾の倉庫へ移動させることを工員たちへ告げ、熊虎(風間杜夫)や進(螢雪次朗)は年老いた男たちとともに、まだまだ若いもんには負けないと作業に励む。
そして、ついに余市にも空襲が。ぼう然として動けないエマ(優希美青)を必死で連れて行くエリー(シャーロット)。マッサンはより一層未来のためにこの工場を守らねばと強く誓うのだった。
そんななか、兵事係が通知書を持ってくる。震える手で受け取るハナ(小池栄子)。それは、一馬の戦死を知らせるものであった。涙を湛える熊虎たち。一馬の帰還を誰よりも願っていたエマは泣き崩れる。白木の箱となって帰ってきた一馬を前に、エリーはおかえりなさいの会を開こうと提案、その席で熊虎は自分たちは一馬の分まで生きようと語り、マッサンは一馬が遺してくれた麦でウイスキーをつくることを決意する。
そして、ついに終戦を迎えエリーはようやく自由の身になるのだったが・・・。
■第24週「一念岩をも通す」
1948年(昭和23年)、52歳となったエリー(シャーロット)は穏やかな日々を送っていた。エマ(木南晴夏)は進駐軍の現地職員に採用され頑張る毎日。
そして、マッサン(玉山鉄二)は熟成15年を迎えた原酒を用いて新しいウイスキー「スーパードウカ」を開発し、ウイスキーで人々の傷をいやし日本の復興の役に立ちたいと考えていた。さらに、マッサンは、戦争で行き場を失った無縁故者たちを一時的に工場で預かり仕事も手伝ってもらうことになる。マッサンは、一生懸命に働く人々にドウカウイスキーを差し入れするも皆は手を付けず、うまそうに三級酒を飲むのだった。
出資者の渡(オール阪神)から三級酒をつくるよう命じられ葛藤するマッサンのもとに、千加子(西田尚美)の息子・悟(泉澤祐希)が突然やってくる。抑留されていたシベリアで壮絶な体験をした悟は、飲むことで「生」を実感できた三級酒を偽物と呼ぶマッサンに、誰のために酒を作っているのかと問いかける。その言葉にマッサンは、ウイスキーの語源「命の水」にふさわしい、誰もが飲める安価な三級酒をつくることを決意する。
そんな時、広島から千加子と政志(前田吟)がやってきて・・・。
■最終週「人生は冒険旅行」
1949年(昭和24年)、お酒が自由販売になって半年、ドウカの三級ウイスキー「余市の唄」は安くてうまいと大評判、マッサン(玉山鉄二)は余市の功労者としてラジオに呼ばれるまでに。
そんななか、俊夫(八嶋智人)は広島に帰り政志(前田吟)の酒蔵を守りたいと打ち明けるが、熊虎(風間杜夫)は大反対。しかし、ハナ(小池栄子)に親子の縁を切ってもいいと言われ渋々認めるのだった。そして旅立ちの日、旅姿で現れた熊虎は、会津の町を案内すると言って俊夫たちと旅立つ。
12年がたち、本格ウイスキー「スーパードウカ」も大ヒット。悟(泉澤祐希)はマッサンの養子となり、後継者としてブレンド作業に取り組んでいた。
一方、エリー(シャーロット)は息子夫婦とかわいい孫に囲まれ幸せな生活の日々。そんななか、エマ(木南晴夏)がロンドンから帰国。その傍らには恋人のマイク(中島トニー)がいた。人生の岐路にいるというマイクに二人は「挑戦」と「冒険」を続けてきたこれまでの話をする。
そんななか、エリーの体に異変が。そして、エリーは英語でマッサンに向けた手紙を書き始める。それは、エリーからマッサンに向けた最後のラブレターであった・・・。
【特典映像】
・玉山鉄二/オリジナルインタビュー
・シャーロット・ケイト・フォックス/オリジナルインタビュー
・ありがとう!「マッサン」(クランクアップ・ファンミーティングなど)
・「麦の唄 / 中島みゆき」(第65回NHK紅白歌合戦より)
【封入特典】
・ブックレット(27ページ)
○2015年 放送
*DVD5枚組
*収録時間:本編810分+特典35分/16:9LB/ステレオ・ドルビーデジタル/カラー/ブックレット付き
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