裕次郎、旭、に続く“第三の男”と呼ばれた赤木のミステリーアクション!
舞台は港町横浜。日活「第三の男」赤木圭一郎は、愛称トニーの通り、どこか日本人離れした甘いマスクが魅力的で、この作品のキーワード「霧笛」「夜霧」「ヨコハマ」がよく似合う。監督は小林旭の「流れ者」シリーズの山崎徳次郎。脚本は後に数多くの名作を世に送り出す助監督時代の熊井啓。日活アクションを構成してきたさまざまな要素をちりばめ、赤木の持つ「孤独な影」や「ロマンチシズム」のイメージをうまく取り込んで名台詞を残している。
【収録内容】
すずらん丸はエンジンの故障で出航を延期し、船員は陸に上った。航海士・杉(赤木圭一郎)も船員たちと酒場“35ノット”に行った。船員が女給のサリーにからんだことから、乱闘になり杉も警察に連行される─。翌日杉は友人の浜崎(葉山良二)に会いに出かけた。しかし、浜崎は二週間前に突堤で溺死体になって発見されたのだという・・・。当局は自殺と断定していた。しかし、浜崎の妹・ゆき子(吉永小百合)は自殺ではなく他殺だと話す。森本刑事は浜崎が麻薬の売人であったと教えた。杉が留守の間にサリーから電話がかかってきたが、杉がアパートへ行った時には、彼女は殺されていた。杉は浜崎の恋人・美也子(芦川いづみ)と浜崎の溺死現場に行った。そして、ロープは刃物で切られたことを知り、杉も他殺だと判断する。その後、浜崎と美也子は“35ノット”の支配人渡辺の配下に襲われる・・・。
【出演】
赤木圭一郎、芦川いづみ、葉山良二、吉永小百合 ほか
監督:山崎徳次郎
脚本:熊井 啓
【特典映像】
劇場予告編収録(3分44秒)
○1960年 製作
*収録時間:本編約80分+特典3分44秒/16:9 スコープ・サイズ/日本語ドルビーデジタルモノラル/カラー
(C)1960年日活株式会社