島崎藤村の傑作「破戒」を、名匠・市川崑が映像化!
部落民出身であることを隠し生きる青年教師の苦悩を市川雷蔵が熱演する文芸大作。
悶え、苦しみ、果てしなき悲しみに耐える孤独の青春!
●部落差別が生んだ日本の悲劇を描いた島崎藤村の同名小説を、名匠・市川崑が映画化。
●「炎上」「ぼんち」に続く市川雷蔵×市川崑コンビ作。
●陰影の深い美しいカメラワークを宮川一夫、風格ある音楽を芥川也寸志が担当。
●長門裕之、三國連太郎、中村鴈治郎、杉村春子、岸田今日子ら豪華共演陣に加え、原作者と役名から芸名をつけた藤村志保が初々しいデビューを本作で飾った。
【ストーリー】
信州飯山の小学校教員・瀬川丑松は、死の際にある父の言いつけに従い、被差別部落出身の素性を誰にも明かさないと誓う。
敬愛する部落民開放運動家・猪子蓮太郎から「君も一生卑怯者で通す気か」と問いつめられても、丑松は父親の戒めを守り通すが、丑松が部落民であるという噂がどこからか流れてくる。
そんなある日、猪子が志半ばで凶刃に倒れてしまう。
ついに決意を固めた丑松は、すべてを校長に告げ、職を追われていく。
その背中を、心通わせた同僚教師の娘・志保と教え子たちが見送るのだった…。
【出演】
瀬川丑松…………市川雷蔵
土屋銀之助………長門裕之
風間敬之進………船越英二
お志保……………藤村志保
猪子蓮太郎………三國連太郎
蓮華寺住職………中村鴈治郎
猪子の妻…………岸田今日子
校長………………宮口精二
奥様………………杉村春子
丑松の叔父………加藤嘉
原作:島崎藤村
脚本:和田夏十
監督:市川崑
音楽:芥川也寸志
撮影:宮川一夫
美術:西岡善信
【封入特典】
○劇場予告編
○フォトギャラリー
○スタッフ・キャスト解説
*収録時間:119分
©KADOKAWA1962