化粧問屋の放蕩息子と人気芸者の腐れ縁の愛。織田作之助の同名小説を豊田四郎監督が映画化した日本映画史に残る名作。森繁と淡島千景が名演を見せ、人生の機微を絶妙に表現。
【収録内容】
船場の化粧品問屋の息子、維康柳吉は女房子供がありながら、曽根崎新地の芸者・蝶子に入れ揚げ、父親から勘当の身となる。蝶子と駆け落ちした柳吉であったが、根っからのぼんぼん気質が抜けず、蝶子から小遣いをせびっては遊び呆ける毎日。ようやく商いに身を入れ始めた矢先、病に倒れ、店を手放さざるを得なくなる。
織田作之助の原作を、文芸映画の騎手・豊田四郎監督が映画化。昭和初期の上方の風俗と人情が生き生きと描かれ、柳吉の口癖「頼りにしてまっせ」は当時流行語となった。昭和30年度ブルーリボン賞監督賞、主演男優・女優賞、キネマ旬報ベストテン第二位。
【出演】
森繁久彌、淡島千景、司葉子、田中春男、浪花千栄子
監督:豊田四郎
原作:織田作之助
脚本:八住利雄
音楽:團 伊玖磨
【映像特典】
・みどころ解説
○1955年公開
*収録時間:本編120分+映像特典/モノクロ/4:3スタンダード/片面2層/音声:1.日本語モノラル/字幕:1.日本語字幕