時代は徳川泰平の世から動乱の幕末へ。
日本海軍の創始者であり、江戸城無血開城へ導いた憂国の士・勝海舟の半生を描く。
1974年放送の大河ドラマ「勝海舟」総集編が初映像商品化!
勝麟太郎(海舟)は海外事情や兵学に強い興味を持ち、蘭学を学び渡米する。やがて、勝は幕府の要職を務めながら、龍馬暗殺に泣き、徳川慶喜の処遇に配慮し、西郷隆盛を説得して江戸無血開城の大役を果たす・・・。
【収録内容】
[前編]
天保10年(1839)“蛮社の獄”で、幕府の政治に批判的な蘭学者たちが弾圧されていた。折しも、日本各地の沿岸にアメリカ、オランダ、イギリスの諸国が通商を求めて出没。一部若者たちの間に、蘭学を通して西洋への関心が、急速に広がった時期であった。勝麟太郎(渡 哲也)は、浅草新堀の島田虎之助(垂水悟郎)道場で剣術修行に打ち込む青年。40俵小普請のご家人、父・勝 小吉(尾上松緑)と母・お信(久我美子)妹・お順(大谷直子)の家族4人で暮らしている。麟太郎は剣道だけではなく、西洋の学問がこれからの日本の進路を決める、と堅く信じていた。夜は蘭学者・永井青崖(西本裕行)に蘭学を学び、また蘭書の翻訳を手がける都甲市郎左衛門(中村伸郎)宅にも勉強に通った。麟太郎の蘭学修業は“禁足処分”とされたが、意に介さず続行。ある雨の夜、麟太郎は待ち伏せの侍たちに斬りつけられる。
[後編]
文久2年(1862)8月、麟太郎(松方弘樹)の、咸臨丸アメリカ渡航から3年。京都は“天誅”の嵐が吹き荒れていた。開国派に対する、攘夷過激派の情け容赦ない殺人である。江戸の勝邸にも、不穏な訪問者が姿を見せるようになった。この日も、攘夷論者の千葉十太郎(原田大二郎)と土佐藩脱藩の浪人・坂本竜馬(藤岡 弘、)が押しかけていた。「外国に負けない日本を作るためには、貿易で金を儲け、海軍を作る。日本国の海軍を、挙国一致で作りだすことこそ先決」と説く麟太郎。竜馬の目が輝いた。竜馬は別の日、同じ土佐藩出身の岡田以蔵(萩原健一)を連れて来た。以蔵は“人斬り以蔵”の名で知られた男だが、麟太郎に心酔する。文久2年8月、勝 麟太郎は軍艦奉行並に昇進した。翌3年5月10日、長州藩は下関でアメリカ商船を砲撃。6月、アメリカ軍艦が下関を攻撃し、長州藩と戦闘状態に入った。日本国海軍の創設が急がれた。麟太郎は、14代将軍・家茂を説き、神戸に海軍操練所を設立する。
【出演】
松方弘樹、渡 哲也
尾上松緑(二代目)、久我美子、丘みつ子、大谷直子、垂水悟郎、中村伸郎、江守 徹、戸浦六宏、米倉斉加年
石橋蓮司、藤岡 弘、、萩原健一、藤 竜也、伊藤孝雄、高津住男、井上孝雄、加東大介、大原麗子
中村富十郎(五代目)、津川雅彦、小林桂樹 ほか
原作:子母沢 寛
脚本:倉本 聰、中沢昭二
音楽:冨田 勲
語り:石野 倬アナウンサー
制作:伊神 幹
演出:中山三雄、山中朝雄、勅使河原平八、伊豫田静弘、三井 章、加藤郁雄、高松良征、東海林 通
○前編:1974年12月30日 後編:1974年12月31日 NHK総合テレビで放送
この作品は現在ではふさわしくない表現がありますが、オリジナルを尊重し、放送のままを収録しております。
また、一部古い映像素材に起因する映像のキズ、色合いの不良、音声ノイズ等があります。あらかじめご了承ください。
*DVD2枚組
*収録時間:約187分/4:3/モノラル/片面一層/カラー/1974年/日本
©2016 NHK
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販売価格8,580円(税込)