【追悼ジャンヌ・モロー】美しく危険な悪女、ジャンヌ・モロー。
ジャンヌ・モローがジョセフ・ロージー監督のもと悪女に扮する傑作!音楽はミシェル・ルグラン!
HDニューマスターでBlu-ray再登場!
婚約者のいる男が、謎の悪女の妖しい魅力に身を滅ぼして行く…
◆デビュー作が大評判となり、婚約者フランチェスカとの結婚を控えた労働者階級出身の新進小説家ティヴィアン・ジョーンズは、雨の夜、男と迷い込んで来た謎の女エヴァの妖しい魅力の虜となり、彼女に溺れて行く。エヴァは高級娼婦で、何人もの男たちが彼女のために身を滅ぼして行った悪女だった…。
◆イギリスの推理作家ジェームズ・ハドリー・チェイスの原作を、赤狩りでイギリスに渡ったアメリカ人監督ジョセフ・ロージーが、ジャンヌ・モローの主演で映画化した心理ドラマ。この作品以後、ロージーは、『召使』(63)、『唇からナイフ』(66)、『できごと』(67)と、秀作を連発する。
◆当時30代前半のジャンヌ・モローの、『突然炎のごとく』(61)に続く絶好調の時期の作品。本作の彼女の衣装は当時の恋人ピエール・カルダンのデザイン。
◆本作はアキム兄弟のプロデュースで元々、ゴダールの監督で企画が進んでいた。ゴダールは、ティヴィアン役にリチャード・バートンを希望したが、アキム兄弟がキャスティングできたのはスタンリー・ベイカー。ゴダールは監督を降り、代わりにベイカーの旧知の監督、ロージーが監督することになった。
◆音楽はミシェル・ルグランだが、エヴァが好きな曲としてビリー・ホリデイの「柳よ泣いておくれ」が印象的に使われている。
◆(劇場公開時の宣伝コピー) ヴェニスに霧が流れる―しびれるような妖しい魅力をたゝえて神秘の悪女エヴァの匂いが流れる―
【キャスト】
ジャンヌ・モロー 『黒衣の花嫁』『審判』
スタンリー・ベイカー 『ナバロンの要塞』『できごと』
ヴィルナ・リージ 『クリスマス・ツリー』『王妃マルゴ』
リザ・カストーニ 『太陽の下の18才』『スキャンダル』
ジェームズ・ヴィリアーズ 『火山のもとで』『ラルフ一世はアメリカン』
監督:ジョセフ・ロージー 『召使』『できごと』
原作:ジェームズ・ハドリー・チェイス 『殺人狂想曲』
脚本:ヒューゴ・バトラー 『家路』、エヴァン・ジョーンズ 『唇からナイフ』
製作:レイモン・アキム、ロベール・アキム 『昼顔』『太陽がいっぱい』
撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ 『8½』『太陽はひとりぼっち』
音楽:ミシェル・ルグラン 『シェルブールの雨傘』『おもいでの夏』
【BD映像特典】
・予告編、ブックレット
○1962年 仏伊合作
*収録時間:本編117分/2層ディスク(BD)/モノクローム/ビスタサイズ
*音声:仏語 リニアPCM2.0ch(BD)
*字幕:日本語
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