武者小路実篤の名篇を映画化。孤高の芸術家とそのモデルとなる娘を、宇野重吉&芦川いづみの父娘で詩情豊かに描いた名作。
名匠・阿部豊監督作品。HDリマスターによる高画質映像、盛りだくさんな仕様による完全保存版!
【収録内容】
武蔵野の片隅で美しく育った吉元冬子は義兄小田のはからいで保険会社に就職した。画家の父・小次郎の為だった。芸術至上主義の小次郎の画は売れず家庭は苦しくなるばかりだった。地味な画を真面目に描く父を、冬子は尊敬していた。一方で友人・村野はダイナミックな描写で活躍していた。母親の純子や、姉の春子は小次郎が売れる絵を描いててくれればいいとグチをこぼすのだった。村野は何か違ったものを描かないかとすすめた。かつては小次郎の弟子で、仲違いして独立した沢辺の羽振りがいいと聞いた小次郎は奮起した。父を思う冬子は、自分の肖像を描いて欲しいと頼んだ。小次郎は冬子をモデルに百号の大作にしようとした。肖像画を描くことは小次郎にとっても冒険だった。だがなかなか思うように筆は運ばなかった。冬子のデッサンは何枚も描かれては消されまた描き直された。ある日、村野が沢辺と小次郎の和解話を持って来る。沢辺の絵が国際コンクールに入賞し、外国に行くことになった、小次郎と和解し、思いを寄せる冬子に求婚したいというのだ。小次郎は断わった。冬子は初めて父に反抗した。「お父さんは頑固よ、みんなの好意をふみにじっているのよ!」、冬子は家を飛び出してしまう…。
【出演】
宇野重吉、高野由美、芦川いづみ、佐野浅夫、小園蓉子、萩原孝治、清水将夫、内藤武敏、山岡久乃
監督:阿部豊
脚色:須藤勝人
原作:武者小路実篤
企画:芦田正蔵、林本博佳
撮影:峰重義
美術:横尾嘉良
音楽:斎藤高順
録音:福島信雅
照明:三尾三郎
編集:井上親弥
【特典映像(予定)】
・オリジナル劇場予告篇(※予告編原版の無い作品は収録されません。)
・フォトギャラリー収録
・「日活映画」(貴重な公開当時の冊子)より芦川いづみ関連ページのデータ収録
【音声特典】
・芦川いづみ特別インタビュー収録。(2018年収録、リリースタイトルについて語った特別インタビューを音声収録。聞き手:佐藤利明(娯楽映画研究家))
※原版フィルムに起因するお見苦しい部分、お聞き苦しい部分がありますことをご了承ください。
※表現において今日では不適切と思われる部分がございますが、製作者の意図を尊重し、当時上映された内容のままで収録しております。
※デザイン・特典及び仕様はすべて予定です。
*収録時間:約69分/モノクロ/片面1層/16:9LBスコープサイズ/日本語 ドルビーデジタル モノラル
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