新価格版 プロジェクトX 挑戦者たち 霞が関ビル 超高層への果てなき闘い ～地震列島 日本の革命技術～

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シリーズ第4弾は、「逆境を乗り越えた過去の功績」をテーマにした10タイトル。

昭和の始め、日本にはまだ10階を超える建物はなかった。建築基準法によって、高さ「百尺（約31m）」以下と制限されていたからだ。地震国である日本が、関東大震災の苦い経験から導き出した数字だった。
しかし、地震の揺れを吸収する「柔構造」の研究が進んだことで、昭和38年に建築基準法が改正、高さ制限が撤廃された。そして計画されたのが、霞が関ビル。地上36階、高さ147mの日本初の超高層ビルだった。



【収録内容】
プロジェクトリーダーに抜擢された鹿島建設の二階盛は、アメリカの摩天楼の建築技術は、地震の多い日本では役に立たないと判断、すべて日本独自の技術でやり遂げることに決めた。技術を継承するために、35歳までの若手だけでチームを組んだ。
かつてない高さの建物だけに、商店となるのは耐震性だった。霞ヶ関ビルの場合、200本に及ぶ鉄骨をすべて1ミリの狂いもなく垂直に立てることで、地面のゆれを吸収する仕組みだった。しかし、鉄骨が高くなるにつれ、数ミリの狂いが生じるようになった。しかも、測るたびに傾く方向が違い、その原因がわからず、若い現場監督たちも、腕利きの鳶たちも途方に暮れた…。
昭和42年4月、無事、最後の鉄骨が組み上がり、翌昭和43年、霞ヶ関ビルがオープンした。数々の困難を乗り越えた男たちのドラマを描く。
（2001年5月15日放送）

出演：国井雅比古、久保純子、米田圭一郎、角田勝馬　ほか
語り：田口トモロヲ
主題歌：「地上の星」　エンドテーマ「ヘッドライト・テールライト」　中島みゆき

*収録時間43分／画面サイズ4：3／カラー／ステレオ／日本語字幕ON・OFF機能付